
富士見パノラマリゾートでのイベントを楽しむ静岡県の家族(左側)。ゴンドラにも乗車した=7月31日
中部横断道・静岡―山梨間全線開通(昨年8月)を踏まえた長野県富士見町の静岡県民誘客促進事業で、富士見パノラマ、富士見高原の町内2大リゾートを訪れ、施設の無料キャンペーンを利用した静岡県民が10月末までの3カ月半で1万4602人に達したことが分かった。キャンペーンは13日が最終日。紅葉期も順調に推移し、目標(2万人)に近い誘客ができる見通しとなった。スノーシーズンに向けても積極的に町をPRしていく方針だ。
中部横断道の効果で、静岡市清水区から同町までの移動時間は約1時間半と大幅に短縮した。町は「静岡からの誘客に先手を打つ」として、今年度当初予算に事業費3000万円を計上。静岡県内で広告宣伝を打ち、7月16日から同県民に限ってゴンドラや自動運転カートなどを無料開放している。
町産業課によると、月別の無料キャンペーン利用者(2大リゾート合計)は7月1615人、8月5470人、9月3014人、10月4503人。1日のゴンドラ乗客のうち約3割が静岡県民だった日もあったという。道の駅「信州蔦木宿」など周辺施設でも静岡からの来訪者が例年より目立ち、「相乗効果も生んでいる」とみている。
無料キャンペーンを利用した同県民にはアンケートに協力してもらい、年代や居住市町村、交通手段、感想など10項目を尋ねている。町の資源で評価が高いのは「景観・眺望」で、「ペットと一緒に高原散策や登山ができることがうれしい」との声も多く寄せられているという。
来年度のキャンペーン対象は友好都市の川崎市と東京・多摩市、姉妹町の静岡・西伊豆町の在住者にする方向で検討中だが、「静岡全県からの新規顧客・再来訪者獲得の重要性は今後も変わらない」とし、アンケート結果も参考にしながら引き続き誘客促進を図る考えだ。
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