「こんな感じになりました」―。三川中学校(橘正敏校長)の生徒が粘土細工で作った和菓子を2人の職人が「本物」に仕上げた。3日に三川町民体育館で行われた「みかわ秋まつり」で1個300円(税込み)で販売したところ、30分で完売。「とてもかわいらしい」「しばらく飾っておきたい」と人気を集めた。
「和菓子職人のすごさが分かった」と感想を話す生徒たち。左端は後藤さん、右は齋藤さん
和菓子職人は「おかしなおかしや」を主宰する後藤麻利恵さん(36)=鶴岡市宝田二丁目=と「遠州屋」の齋藤侑さん(24)=鶴岡市本町三丁目。今年9月、三川中の2年生が美術の時間で作った粘土細工の和菓子を審査。4点の候補作を選び、試作段階を経て食べられるお菓子にした。
中心の4つが本物の和菓子。左右にあるのは2年生が作った粘土細工
後藤さんは「たわわに実った稲穂をゴマで表現したり、私自身、とても楽しい時間を過ごせた」、齋藤さんは「うちの職人3人がかりで忠実に再現してみた。生徒たちに喜んでもらえてほっとした」と話した。
自分の作品を目の前にした上野美憂さんは「職人さんの繊細な技術に驚いた。さっそく横浜にいるおばあちゃんにプレゼントしたい。おばあちゃんも早く届くのを楽しみにしているみたいなので」と笑顔を見せた。
三川中生徒の粘土細工を本物の和菓子にするのは3年生の作品に続いて今回が2回目。後藤さんと齋藤さんに制作を依頼するなどして企画を進めた三川町観光協会の担当者は「予想以上に注目されたし、生徒も町民も楽しんでくれて良かった」と振り返った。
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