「まるで昔に戻ったよう」 龍郷町秋名・幾里、3年ぶり種おろし

3年ぶりに開催された秋名・幾里集落老人クラブ主催の種おろし=30日、鹿児島県龍郷町
鹿児島県龍郷町の秋名老人クラブ「秋名稲葉会」(山田三男会長、会員92人)と幾里老人クラブ「幾里稲穂会」(平山勝治会長、会員51人)は30日、「種おろし」を行った。新型コロナウイルスの影響で3年ぶりの実施。参加者は五穀豊穣(ほうじょう)や無病息災を願って唄を掛け合い、八月踊りを楽しんだ。
両集落の老人クラブが主催する種おろしは約60年前に始まった。以前は集落の家を1軒ずつ巡り、夜通し踊ったという。
今回は両クラブの会員や秋名・幾里集落の青壮年団、婦人会などの会員ら約70人が参加。両集落の公共施設や広場などを中心に、午後1時ごろから計4カ所で八月踊りの輪を作った。
平山会長は「まるで昔に戻ったよう」と喜び「地域の人が顔を合わせる貴重な機会。伝統を引き継ぐ大切さを改めて感じた」と話した。
両集落では29日、同じく3年ぶりに集落主催の種おろしも実施された。
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