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北羽新報社

第145回秋田県種苗交換会が開幕 能代山本からも出品農作物

大仙市で県種苗交換会が開幕。生産者が丹精込めて育てた農産物が来場者の関心を集めている(大曲体育館で)

 第145回県種苗交換会(JA秋田中央会主催)は29日、大仙市で開幕した。主会場の大曲体育館では、県内農家が丹精込めて育てた農産物1350点が展示され、来場者が栽培技術の高さに触れた。会期は来月4日まで7日間。新型コロナウイルスの影響下で3度目となる「農業の祭典」は、今年も感染防止対策の徹底を図る一方、前回まで主催行事としての実施を見送った農業機械化ショーが復活するなど、コロナ禍前と同水準の規模で多様なイベントが催される。

 明治11年に種子交換会として始まり、戦時中も途切れることなく続いてきた本県最大の農業イベント。大曲市民会館で行った開会式で、中央会の斉藤一志会長は「食と農に理解を深めてもらい、生産者と消費者の結び付きが強まる機会になるよう願っている」とあいさつした。
 大曲体育館が会場の農産物出品展示では、県内の生産者が1350点を出品。感染防止で会場スペースに余裕を持たせる必要があり、コロナ禍前の2千点前後より出品数を抑えたが、水稲や果樹、野菜など8部門で高品質な産品が並んだ。
 能代山本関係は野菜を中心に果樹、水稲、切り花、シイタケなど約130点が出品。三種町の野呂田雅彦さんの日本なし、能代市の山谷真さんのキャベツなど4点が県知事賞に選ばれるなど、栽培技術の高さを示した。
 体育館と隣接する大仙市役所の駐車場には「だいせん農食マルシェ」を開設し、地場産品や地元グルメなどを販売している。多数の農機メーカーが製品を出展する「農業機械化ショー」は、協賛第2会場の「大曲の花火公園」(雄物川河川敷)で行われている。
 初日の29日は、本格販売が開始された県産米新品種・サキホコレをアピールするイベントも実施。東京会場とオンラインで結び、県産米のブランド力向上に誓いを新たにした。
 主要行事の一つである談話会は、30日午前9時30分から大曲市民会館で開く。「オールラウンダーを目指す秋田米ブランドの再構築について~“サキホコレ”本格デビューを迎えて~」をテーマに生産者やJA、農政の関係者が議論する。

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