棒踊りなど奉納 喜界町島中集落 2年ぶり「亥の日遊び」 豊作と安全を祈願
4人1組で棒を打ち合う島中棒踊り=25日、鹿児島県喜界町島中
鹿児島県喜界町の島中集落(平島文麿区長、25世帯50人)で25日、亥(い)の日遊び(豊年祭)があった。新型コロナウイルスの影響で昨年は中止となり、2年ぶりの開催。住民らが保食神社前に集って棒踊りや八月踊りなどを奉納し、シマ(集落)の豊作と安全を祈願した。
平島区長によると、亥の日遊びは10月最初の亥の日に開かれる集落行事。同集落の棒踊りは、しまゆみた(方言)で「ブットンカー踊り」とも呼ばれ、2017年に喜界町の無形民俗文化財に指定された。
午後2時、住民や出身者らがそろいの浴衣や法被などに身を包み、土俵を囲んでの八月踊りでスタート。軽やかに棒を打ち合う女性の棒踊り、列を素早く入れ替えながら棒を打ち合う男性の棒踊り、女性がざるを持って踊る安木節、男性の相撲甚句と続き、敬老者を楽しませた。
集落住民からは「普段、集落内でも会わない人も多く、少し寂しい思いもしていたが、みんなで集まって踊ることができてうれしい。」と喜びの声も聞かれた。
平島区長は「昨年は中止となったが、住民同士のつながりや伝統芸能の継承などに、豊年祭開催の重要性を実感した。集落の人たちも開催を待ち望んでいたので、シマから盛り上げたいと思った」と語った。
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