食糧難の苦労実感 児童がソテツ体験
ソテツの実の収穫体験をする国頭小の児童=20日、鹿児島県和泊町国頭
鹿児島県の沖永良部島にある和泊町立国頭小学校(中村健三郎校長)の3年生15人は20日、校区内のため池「伊池(イーダミチ)」周辺のソテツでヤラブ(ソテツの実)収穫を体験した。子どもたちはヤラブの感触や収穫の大変さを学んだ。
同校の3年生は年間を通して、食糧難の時代に島の人たちの命をつないだとされるソテツについて学ぶ時間を設けている。この池周辺のソテツ約200本を管理している国頭集落の佐々木鐵雄さん(74)が講師を担当。4月は実を使った笛や眼鏡作り、6月には授粉を体験した。
佐々木さんから収穫の注意点やソテツの実の付き方などについて説明を受けた後、子どもたちは2班に分かれて実を収穫。ソテツのとがった部分が手に刺さるなど、苦労して収穫していた。
参加した女子児童(8)は「手がちくちく痛くて、収穫は難しかった。これまでの学習を通して、ソテツには雌と雄があり、実ができることを学んだ」と話した。
11月には収穫した実を割って中身を取り出し、あく抜きして乾燥させる作業を体験。年明け1月中旬にソテツがゆなどの調理、試食体験を予定している。
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