田村投手(酒南高3年)巨人育成2位 プロ野球ドラフト 「まっすぐで戦える投手に」と抱負
プロ野球新人選手選択(ドラフト)会議が20日、都内で行われ、酒田市の酒田南高校3年の田村朋輝投手(18)=184センチ、84キロ、右投げ右打ち=が読売巨人軍から育成2位で指名された。東京都八王子市出身の田村投手は地元球団からの指名に「巨人は小さい時から見てきたチームなのでうれしい。まっすぐを武器に戦うことができる投手を目指したい」と抱負を語った。
田村投手は小学2年生の時、友人の父親に誘われて地元の軟式チーム「松が谷ジャガーズ」に入団しその後、硬式チーム「町田リトルシニア」で活躍。地元の中学を卒業後、2020年4月に酒田南に進学して1年夏からメンバー入り。2年春からはエースナンバーを背負い、最速152キロの速球と切れのあるスライダーを武器に昨年春と秋の県大会を制する原動力となった。今春は準優勝、今夏は3回戦で敗退したが、東海大山形打線から10回11奪三振を奪う力投を見せた。
田村投手はこの日、齋藤法明校長、北川泰俊監督、八王子から駆け付けた父・有史さん(48)、母・晴代さん(47)と共に校内でドラフト会議中継を見守った。支配下ドラフトが終了し育成ドラフトがスタート。午後7時半ごろに吉報が届いた。
田村投手は「支配下指名を期待していたが、まずはほっとした。巨人は伝統あるチーム。チームの顔になれるように頑張りたい」と述べた上で、「これまで育ててくれた両親、野球を教えてくれた監督・コーチに感謝」と。そして「フォームが安定していない部分があり、体も完成していない。もっと成長したい」と気を引き締めた。
同席した齋藤校長は「複雑な気持ちと思うが、プロ野球選手としてのスタートラインに立つことができたのは事実。これからの頑張りに期待する」、北川監督は「育成での指名となって悔しいと思う。この悔しさを持ってプロでも頑張ってくれると思う。これからの活躍に期待する」とそれぞれ激励した。 中継を見守った有史さんは「これまで支えてくれた皆さんに恩返しできる選手になってほしい」と話した。
指名後、齋藤校長(左)と北川監督(右)の激励を受ける田村投手=20日午後7時50分ごろ、酒田南高
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