プロ入りの夢、実現 大野投手の活躍期待 ドラフト会議
関係者から胴上げで祝福される大野投手=20日、鹿児島県奄美市名瀬の県立大島高校
2022年のプロ野球のドラフト(新人選手選択)会議が20日、東京都内で開かれた。奄美関係では奄美市名瀬の大島高校から大野稼頭央投手(18)が、福岡ソフトバンクホークスに4位指名された。地元高校からは1990年に喜界高から広島東洋カープに3位指名された高橋英樹さん以来2人目。プロ入りの希望を早くからアピールしていただけに、夢を実現させた大野投手の今後に期待がかかる。
大野投手は2004年8月6日、龍郷町の出身。175センチ、65キロ。左投げ左打ち。戸口小1年でソフトボール、同3年から龍郷野球スポーツ少年団で軟式野球を始めた。龍南中3年時に龍郷選抜チームとして離島甲子園に出場し、4強入りに貢献した。
県本土の強豪校から誘いもあったが、島の仲間からの気持ちに応え、「島から甲子園」を目標に掲げた。大島高では1年秋からエース。2年秋の県大会で離島勢初の優勝と、九州地区大会の準優勝を果たした大島高野球部を支える柱として、全国の野球関係者から大きく注目された。
今春の選抜大会は明秀日立(茨城)と対戦し、1回戦で敗退。夏の県大会は決勝で敗れ、再度の甲子園出場は逃したものの、その活躍で島内外に「大高旋風」を巻き起こした。
細身だが身体能力が高く、昨秋の県大会と九州大会準々決勝までの9試合89イニングを一人で投げ抜き、今夏の県大会も決勝までの全6試合49イニングを完投するなどスタミナも抜群。最速146キロ。変化球はスライダー、カーブ、チェンジアップなどを操る。
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