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子牛値 下落傾向続く 生産コスト増で買い控え 八重山家畜市場

 子牛セリ価格の下落傾向が止まらない。JAおきなわ八重山家畜市場で11、12の両日行われた10月セリでは平均価格が53万6664円と採算ラインと言われる55万円に届かなかった。子牛価格は6月以降、下落基調となっており、7月以降のエサ代高騰などによる肥育農家の買い控えが主な要因とみられる。セリ価格が高値と安値に二極化する流れも出ている。

 10月セリでは子牛716頭が取引された。速報値で最高価格は去勢子牛が117万7千円、雌子牛が110万3300円で平均価格は去勢が59万3982円、雌が50万円を割り込んで49万8682円となった。全体の平均は53万6664円。

 同市場でのセリ値は新型コロナウイルス禍前の2019年度には去勢が70万円から80万円、雌が50万円から68万円で推移していたが、今年度は6月から急落。去勢は9、10月と連続で60万円を割り、雌は8月から3カ月連続で50万円を下回った。19年度同期と比較すると10万~15万円程度の値下がりとなっており、回復の兆しは見えていない。

 飼料高騰による生産コストの増大と新型コロナウイルスの影響による飲食店需要の落ち込みなどにより枝肉相場が弱含みで推移していることが肥育農家の仕入れ意欲の低下につながっていると見られる。

 一方、今回のセリでは去勢、雌ともに最高価格は100万円超となるなど、高値と安値の格差が大きくなった。枝肉の価格が上がらないことから肥育農家の子牛を見る目が厳しくなっているためだ。これまでは育成具合がある程度の基準を超えていれば値段が付いたが、現在は確実にいい牛に肥育できる血統重視となっている。このため上場頭数が限られる優良血統の子牛に高値が集中する傾向にある。

 石垣島和牛改良組合の比屋根和史組合長は「円安やウクライナなど社会情勢がよくならないと厳しい状態が続く。今後、牛の減頭や廃業する農家が出てくる可能性がある」と指摘した上で「国や県の支援があるがなかなか発動しない。市の飼料代の支援は継続して実施してほしい」と窮状を訴えている。(価格は全て税込み)

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