幸せの門出にどうぞ 能代オリジナル婚姻届第2弾完成

能代オリジナル婚姻届の第2弾を企画した佐藤さん
能代市地域おこし協力隊の佐藤香蓮さん(30)が、能代オリジナルの婚姻届の第2弾を完成させた。能代出身・在住で20、30代のイラストレーターやアーティスト3人が、古里を思いながらデザインを担当。白神ねぎや嫁見まつり、バスケットボールをテーマに、個性あふれる3種類の婚姻届が仕上がった。市役所で配布しているほか、今後インターネットでも入手でき、佐藤さんは「能代ゆかりの人に使ってもらい、結婚への時間を楽しんでほしい」と話している。
佐藤さんは「能代ならではの婚姻届があれば面白い」と考え、昨年3月に20代の市職員の女性2人とオリジナル婚姻届9種類を初めて作った。天空の不夜城や風車、星空、ロケットなどを題材とし、実際に新婚夫婦に使われた。
「まだ『能代と言えば』というものを表現し切れていない。バリエーション、選択肢を増やしたい」と、第2弾の制作を計画した。アートやイラストの世界で頑張る能代ゆかりの人たちに活躍の場をつくり、応援したいとの気持ちから、市出身・在住のイラストレーターらに制作を依頼。7月ごろから打ち合わせを重ね、3種類の婚姻届を完成させた。
白神ねぎを題材にしたのは、市出身のイラストレーター・ちべさん(本名・和田歩)=東京都在住=。帰省のたびに変わらない古里の風景を見て安心し、能代のネギが「大好き」という。ネギの輪切りを紙吹雪にし、カラフルな色使いでパーティーの雰囲気を演出しており、「楽しい気持ちになってもらえたらいいな」とコメント。
嫁見まつりを描いたのは、小学校から大学まで能代で暮らしたイラストレーター、伊桐美月さん(本名・高橋美月)=宮城県在住=。花嫁の姿を緻密なタッチで描き上げ、美しさ、しとやかさを個性的に放っている。「イラストで能代と関われてうれしい。お世話になった人に絵の成長を見てほしい。これから結婚する人に嫁見まつりを知ってもらい、参加者が増え、街が活性化するといいな」とコメントしている。
バスケットボールを題材にしたのは、同市二ツ井町出身・在住のアーティスト、EITO AWANOさん(本名・阿波野永人)。結婚の瞬間をイメージしたダンクシュートや、天空の不夜城のシャチがボールに食らい付いて天に持っていくさまを表現。「婚姻届の依頼を受けて『バスケしかないだろ』と思った。記念に使ってもらえればうれしい」としながら、地元への思いを「何より自由な場所。何もないからこそ才能に気付けた」とつづる。
オリジナル婚姻届は市役所や市二ツ井町庁舎で配布中。なくなり次第終了だが、18日(予定)からは公式サイト(https://noshiroorikon.wixsite.com/forever-happy )からダウンロードし、コンビニなどで印刷できるようになる。また、みちのく印刷所(同市昭南町)でのプリントも可能で、1枚100円、3枚250円。
佐藤さんは「能代にゆかりのある人に婚姻届を使ってもらいたい。保管用に書いたり記念写真を撮ったりし、結婚の瞬間を楽しく過ごしてほしいし、能代ゆかりの(イラストレーターなど)すごい人がいることも知ってもらいたい」と話していた。
また、市役所市民ギャラリーでは、25日までオリジナル婚姻届や3人の作品を展示している。
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