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長野日報社

諏訪大社の由来記した『諏訪大明神絵詞』が絵本に 長野県

「諏訪大明神絵詞」をひもといた絵本を発刊した作者の五味さん(中)、地域商社SUWAの宮本さん(左)、仏法紹隆寺の岩崎住職

長野県の諏訪神社(現・諏訪大社)にかつてあった神宮寺ゆかりの仏像を一斉公開する「諏訪神仏プロジェクト」(11月27日まで)の特別企画で、地域商社SUWA(岡谷市)は絵本「マンガでよむ『諏訪大明神絵詞』」を発刊した。”郷土史イラストレーター”の五味夏希さん(37)=茅野市=が、諏訪大社の由来を記した最も古い絵巻「諏訪大明神絵詞」を分かりやすく現代語訳し、挿絵を付けた。子どもたちをはじめ、多くの人に諏訪の歴史に興味を持つきっかけにしてほしい―としている。

作者の五味さんは富山県出身で、信州大学大学院で日本文学を専攻。同絵詞をテーマに修士論文を書き、研究を続けている。絵詞の原本は失われたが、文章のみで20点近くの写本が伝わる。最古の写本は「権祝本」(室町時代写)で、今回の絵本のベースとした。

五味さんは3年前からブログで、同絵詞を現代語訳し、挿絵を付けて紹介してきた。諏訪神仏プロジェクト実行委員会副会長を務める仏法紹隆寺(諏訪市)の岩崎宥全住職が、同絵詞を広く紹介する方法を模索する中で五味さんのブログに出会い、協力を依頼して今回の絵本発刊につながった。

絵本では、絵詞から御柱祭や御神渡り、神仏習合、北条氏と諏訪氏に関わる物語8話を掲載。唯一、子どもが登場する物語として、7歳の諏訪頼継が命を狙われながらも、再び大祝(最高位の神職)の座に戻り、最後に御神渡りが諏訪湖に現れる物語もある。小中学生向けの分かりやすい文章と優しいタッチの絵がこだわり。注釈やコラムで専門的な情報も掲載している。

17日、発刊に当たり関係者が下諏訪町の本陣岩波家で記者会見した。五味さんは「この絵巻が私に諏訪のことを教えてくれた。今度は私がなるべく分かりやすく絵巻のことを伝えたい」と思いを述べた。地域商社SUWA取締役の宮本総子さんは「一人でも多くの地域の皆さんに読んでほしい」と話した。

A5判、70ページ。1000部発行。1800円(税別)。八ケ岳自然文化園内デリ&カフェ「K」(原村)などで販売。今後、同書を諏訪地域の小中学校や図書館に寄贈予定。

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