
能代ジャズフェスが初開催。「納谷嘉彦 侍FIVE」は熱演で会場を沸かせた
能代ジャズフェスティバル2022が1日、能代市文化会館大ホールで初めて開かれた。いずれも同市出身でピアニストの納谷嘉彦さん、ギタリストの小沼ようすけさん、母親が同市出身のジャズボーカリスト・飯田さつきさんなど、能代に縁があり第一線で活躍するミュージシャンたちが次々と出演。ジャズファンをはじめ多くの人々が足を運び、熱演に酔いしれた。
フェスの発起人は納谷さんと、飯田さつきさんの母で同市出身のピアノ指導者の和子さんの2人。古里を活気づけたいという思いを住民有志と共有し、15人による実行委員会を発足。昨年9月に開催しようと準備したが、コロナ禍でこの日に延期した。開催を心待ちにしていたジャズファンや、あまりジャズを聴いたことがない人など、市内外から大勢が来場した。
午後3時30分から5時間以上にわたる盛りだくさんなステージ。オープニングは、地元アマチュアの「能代超新星ポップスオーケストラ」と「畠山雄晃バンド」が彩った。
続いて「飯田さつきSpecial4」が出演。さつきさんは、ジャズのスタンダードナンバーをハートフルに歌い、聴衆の心を奪った。同市出身のソウルシンガー、塚本タカセさんや三種ゴスペルも加わり、軽快かつ迫力たっぷりに持ち味を引き立て合った。
スペシャルゲストは、日本を代表するギタリストと評価される小沼さんと、日本ジャズ界のレジェンドと呼ばれるギタリスト・中牟礼貞則さんで、ソロに続いて共演。他では見られない貴重なステージに客席が沸いた。
トリは「納谷嘉彦 侍FIVE」。疾走感や切れ味の鋭さを感じさせるアグレッシブな演奏が繰り広げられ、会場の度肝を抜いた。最後は出演者らがステージにそろって演奏し、フェスは大盛り上がりのうちに幕を下ろした。
このほか、和子さんが先導して会場一体で打楽器を楽しむ「ドラムサークル」や、会場から選んでもらった音をモチーフに納谷さん、小沼さん、中牟礼さん、さつきさんが即興演奏する「ジャズって面白い!コーナー」も展開。他のジャズフェスにはないユニークな企画で、来場者が笑顔でジャズの魅力や音楽の楽しさを感じ取った。
また、開演前や幕間は、ホワイエで市内外のアマチュアミュージシャンらが演奏。文化会館前では地元産品の販売も行われた。
関連記事
豊橋出身「光の画家」故松井さんの長編映画制作へ 東京でイベント
現代フランス画壇を代表する画家の一人として活躍、2022年5月に79歳で死去した豊橋市出身の松井守男さんを紹介する長編ドキュメンタリー映画「コルシカのサムライ 愛を描く」(仮題)の制作が大詰めだ。...
アンティークマーケット「雨の日商店街」10周年 豊橋
ブックストリート初開催 空き店舗を活用したアンティークマーケット「雨の日商店街」が14日、豊橋市の豊橋駅南側、通称水上ビルにある大豊商店街で始まった。10周年の節目となる今年は恒例のアンティークマ...
きょう父の日 忘れないでね 感謝の気持ちを込めて…
きょう15日は「父の日」。14日、石垣市内の量販店などでは日頃の感謝を込めてプレゼントを贈ろうと品物を買い求める人たちでにぎわった。 登野城のあざみ屋本店では、60代女性が娘婿と夫と義父の3人分...
マンゴー共和国を建国 大統領就任の嘉数宮古島市長「極上の味」島の駅みやこ
宮古島産マンゴーのさらなるブランド化につなげるためのイベント「マンゴー共和国2025」(主催・同実行委員会)の建国式が14日、島の駅みやこで行われた。宮古島市の嘉数登市長が「大統領」に就任し、「栽...