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長野日報社

令和の世に「神仏習合の祈り」 諏訪大社でプロジェクトの奉告祭 長野県

神仏を供養する花を散らす「散華」を行いながら進む僧侶行列

江戸時代まで長野県の諏訪神社(現・諏訪大社)とともにあった神宮寺由来の仏像などを一斉公開する「諏訪神仏プロジェクト」の開始を諏訪大社の神前に奉告する神事「奉告祭」が9月30日、諏訪市の上社本宮で行われた。プロジェクトに参加する僧侶ら約70人が列を組んで境内に入り、幣拝殿で仏事を奉納した。明治政府が推し進めた神仏分離政策によって失われた「神仏習合の祈り」が150年余の時を経た令和の世に実現した。

同プロジェクトは神宮寺に由来する仏像などを所蔵する諏訪地方の25寺社と諏訪市、下諏訪町の博物館が10月1日から11月27日までの約2カ月間、関係する仏像などを一斉に公開する企画。

北参道から境内に入った僧侶らは、神職に続いて斎庭に入った。このうち約20人が右片拝殿に進み、50人は斎庭で神事に臨んだ。神職が拝殿に進み、祝詞を奏上した。

続いて神前読経が始まった。仏法紹隆寺(諏訪市四賀)の岩崎宥全住職(44)が3人の僧侶とともに拝殿に進み、諏訪大明神にさささげる祈り「諏訪講之式」を読み上げた。境内に緊張感が走り、空気が張り詰める中、岩崎住職は手を震わせつつも力強い声と威風堂々たる振る舞いで、無事に奉納の大役を務め上げた。

続いて明治以前に諏訪神社で行われていた仏事の大般若経の転読が参加僧侶によって行われた。訪れた多くの人々が境内に響き渡る読経や神前で経を読む僧侶の姿を固唾をのんで見守った。神前読経後、神職、僧侶が玉ぐしをささげた。

奉告祭に先立つ僧侶行列は本宮の東参道を出発して北参道に向かい、列を整えて境内に入った。法螺を鳴らし、妙鉢を響かせ、神仏を供養する花を散らす「散華」を行いながら、ゆっくりと進んだ。

奉告祭を終えた岩崎住職は「諏訪講之式を無心でお唱えすることができた。唱え終わった後には胸に迫るものがあった。皆さんの力の結晶がこの日につながったのだと思う。僧侶行列では後方にいたが、境内に入る際、宗教の垣根を超え、互いに手を結んで明るい未来に行く、その道すがらを歩いた気がした。この奉告祭がこれから先の明るい未来の1ページになれば」と語った。

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