徳之島で富山丸戦没者慰霊 平和の尊さかみしめ冥福祈る

祭壇に献花する高岡町長=28日、鹿児島県徳之島町亀徳
太平洋戦争中の1944年6月、鹿児島県徳之島沖で米軍潜水艦に撃沈された輸送船「富山丸」の戦没者への献花が28日、徳之島町亀徳の「なごみの岬公園」であった。新型コロナウイルスの影響を受け3年連続で町関係者のみの参加。祭壇に手を合わせて犠牲者3724人の冥福を祈った。
献花には高岡秀規町長、幸野善治副町長、行沢弘栄議長ら町代表者らが参加。祭壇前には全国の8遺族会から届いた花が並べられ、参加者は焼香と献花を済ませた後、全員で黙とうして恒久平和を祈った。
高岡町長は「今年はロシアのウクライナ侵攻もあり、平和の尊さを強く感じている。3年連続で献花のみとなってしまったが、来年こそは島外から遺族を迎えて慰霊祭を開催したい」と話した。
遺族会主催で64年から続いた慰霊祭は、遺族の高齢化を理由に、半世紀の節目で遺族会全国連合会が解散。2014年からは同町主催で開催している。20、21年は新型コロナ禍のため町関係者限定で献花のみを実施。今年は感染拡大の影響で時期をずらして実施した。
関連記事
老舗酒店「〆二福士商店」 30日で閉店 街見詰め95年
1928年から続く苫小牧市錦町の酒店「〆二(しめに)福士商店」が30日で閉店する。3代目店主の福士徳彦さん(68)が酒販を取り巻く環境の変化や後継者の不在、自身の高齢化などを受けて決断した。街の発...
黄金色の稲 ザクッ 児童と地域住民収穫 幕別・途別小
幕別途別小学校(佐竹宏子校長、児童18人)で21日、稲刈りが行われた。全校児童が黄金色に実った稲の収穫に汗を流した。 途別地区は十勝で最も早くから稲作が行われていた地域の一つ。地域に水田...
仕組みや意義を再認識 宇部商高で選挙出前授業【宇部】
宇部商高(久保田力哉校長)で20日、2、3年生200人を対象とした選挙の出前授業が行われた。実際の投票用紙発券機、記載台、投票箱を使った模擬投票を通じて、選挙の仕組みや投票の意義を再認識した...
だだちゃ豆「白山」もとに新品種 赤澤さん育種赤澤2号・3号 甘み強く香り良い3..
元山形大学農学部客員教授(植物育種学)の赤澤經也(つねや)さん(79)=鶴岡市稲生一丁目=が20日、鶴岡特産のだだちゃ豆「白山」をもとに選抜育成した新品種「赤澤2号」と「赤澤3号」を発表した。主力品種...