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「復興の拠点」に 穂別博物館周辺エリア再整備へ新構想 図書館や温泉施設も むかわ町

むかわ町は、2025年度の完成を目指している穂別博物館の周辺エリア再整備について、新たな構想を打ち出した。胆振東部地震で被災した穂別地区のまちなか再生、にぎわい創出だけではなく、人口減少、経済の衰退など社会と地域の課題も同時に解決するモデルケースとなるような「復興の拠点」を目指す。将来的には鵡川地区も含め町全体に広げていきたい考えだ。

再整備に向けて議論が活発化している穂別博物館

 21日に開会した町議会定例会で、大松紀美子氏の一般質問に答えた。

 町が18年3月に策定した再整備基本計画では、穂別地区で発掘された全長約8メートルある国内最大の恐竜全身骨格化石「カムイサウルス・ジャポニクス」(通称むかわ竜)を収容できる新たな施設の整備を目指していた。しかし、同年9月に胆振東部地震が発生し、被災したまちなかの再生が大きな課題となったほか、20年以降新型コロナウイルス感染症の流行が続いていることによる時代の変革、さらには博物館法の改正などにより、博物館そのものの在り方が見直されてきた。

 このため町は、昨年3月に策定したまちづくり計画や今年3月に成案化したまちなか再生基本計画を踏まえ、さらに地域力創造アドバイザーの助言を受けながら、当初掲げた再整備基本計画の点検・検証を進めてきた。

 新たな構想では、博物館の周辺エリア一帯に、図書館、カフェスペースなどのコミュニティー、ミュージアムショップ、温浴施設、緊急避難場所、買い物弱者・交通弱者にも配慮した機能などをまとめるイメージを描いており、これらの条件に沿ったデザイン案をプロポーザル(公募提案)で事業者選定する。事例として、今ある施設を生かした方法以外に、事業者によっては大きな建物にすべての機能を集約させたり、エリア内に点在させたりする提案が出される可能性もある。

 総事業費は現段階で約15億円をみており、合併特例債を中心に企業版ふるさと納税や「恐竜の卵基金」の活用を想定。本定例会では基本設計業務にかかる3000万円を22年度一般会計補正予算案に盛り込んで提出している。

 竹中喜之町長は「単なる整備ではなく、目まぐるしい社会情勢の変化、ニーズを捉え、震災からの創造的な復興、創生の象徴、社会課題や地域課題を解決する場となるような施設整備を進めていきたい」と理解を求めた。

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