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喜界島の白ゴマ収穫ピーク 豊作も台風の影響懸念

天日干しされた白ゴマの脱粒、選別作業に追われる生産者=14日、鹿児島県喜界町荒木

 日本一の生産量を誇る鹿児島県喜界町の特産品「白ゴマ」の収穫作業がピークを迎えている。町内の畑や道路脇などには天日干しされ、「セサミストリート(ゴマ通り)」が続く風物詩が広がっている。2022年産は梅雨明け以降の順調な生育から豊作が見込まれる一方、17日ごろにかけて接近する見込みの台風14号の影響が予想され、生産者からは収量減や品質低下などを懸念する声も上がっている。

 町農業振興課によると、町内の生産農家は約250戸で、生産面積は約150ヘクタール。シーズン初めの5月に播種(はしゅ)したものは長雨などで生育不良となったが、梅雨明け以降に植え付けられたものが順調に育っているという。

 同町の白ゴマ生産量は18年20・7トン、19年42・1トン、20年15トン、21年38トンと推移。22年産は8月の生育期に降雨が少なく、生育に適した条件となり、40~50トンの豊作を見込んでいる。

 一方で、台風14号の影響を懸念する声も聞かれる。同町荒木の兼業農家、前田市雄さん(62)は、今期32アールで白ゴマを栽培しているが、14日までに収穫できたのは11アールほど。残る約20アールのほ場はまだ生育段階にあり、刈り取りは2週間後になるという。

 前田さんは「台風接近はタイミング的に最悪だが、こればかりはどうしようもない。台風の進路が変わるか、接近しても早く通過することを願うばかり」と話した。

 台風の影響について、町担当者は「収穫前のほ場では強風による倒伏、折損のほか、潮風害や湿害などが想定される」と説明。刈り取りを終えた農家についても、「雨にさらされることでカビの発生など品質低下につながる可能性もある。管理をしっかりしてほしい」と呼び掛けている。

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