「にじのきらめき」を収穫 紀南は稲刈りシーズン

「にじのきらめき」を収穫する杉岡健吾さん(和歌山県白浜町平で)
稲刈りシーズンに入った和歌山県の紀南地方で、新たな品種を収穫する農家が出てきた。田辺市中芳養の杉岡健吾さん(35)は、高温の耐性や収量に優れ、味も良いとされる品種「にじのきらめき」を栽培して2年目。手応えを感じているという。
にじのきらめきは、国の研究機関、農研機構が育成した品種。「コシヒカリ」に比べて多収で、高温耐性が強く、大粒で玄米品質が優れる。丈が短いので風や雨などにも強く、食味もコシヒカリと同等とされている。
杉岡さんは父と一緒に米作りをしており、昨年、「ヒカリ新世紀」や「ミルキープリンセス」に加え、その特徴にひかれて、試験的ににじのきらめきを1・5ヘクタールで栽培。今年は全ての水田計10ヘクタールににじのきらめきを植えた。
田は田辺市、上富田町、白浜町にあり、収穫は19日から始めた。9月中旬か下旬ごろまで続く見込み。JA紀南の直売所「紀菜柑」や「あぜみち」で販売している。
杉岡さんは「今年も出来は良い感じ。高齢化した農家から依頼を受け、毎年栽培面積が増えてきているが、声をかけてくれることはありがたい。化学肥料を減らし、農薬散布も最低限にしながら、品質や収量を維持できるよう土づくりにこだわって栽培している」と話す。
JA紀南によると、管内での米作はコシヒカリがほとんどで、ほかにキヌヒカリなどの品種が栽培されている。農家はJAや直売所に出荷したり、個人販売したりしているという。
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