ラジオ体操の子どもらに方言指導 知名町正名老人クラブ 早朝、10分間の集中学習
ラジオ体操後、子どもたちに方言を教える正名老人クラブの会員=24日、鹿児島県知名町正名
鹿児島県知名町の正名老人クラブは夏休み期間、集落の公民館で行われるラジオ体操に集まった子どもたちに、島ムニ(沖永良部島の方言)を教える教室を開いている。体操後約10分間の教室に、24日は地元の子どもたち約20人が参加。同クラブ会員の高齢者から、日常生活で使われる単語や会話文の発音、意味などを学んでいる。
集落の方言継承のため、今年から始めた。夏休みの前半は月~金曜の週5日、後半は子どもたちが宿題などで忙しいだろうと、月、水、金曜の週3日に変更して教室を開いている。
教材は「正名字沿革誌」(同誌編纂委員会編)を参考に、高齢者がホワイトボードや大きな紙に手書きしている。体の部位や家族、親族の呼び方など単語から始め、現在は会話文も教えている。
この日は単語の復習の後、既に学んだ単語を使った会話文を紹介。高齢者が島ムニで読み上げ、手本を示した後、子どもたちはその発音をまねて練習していた。
参加した小学生は「これまでにチラ(顔)、ハギ(足)、アガリ(東)、イー(西)、メーシ(朝ごはん)とか覚えた。方言は難しいけど、学んだ言葉は家で使っている」と話した。
同老人クラブの森田盛政会長(75)は「ちょっとした時間を使って伝えることができればと思い、始めた。子どもたちはよく覚えてくれている。夏休みが終わった後も続けなければ意味がないので、また教えられる時間を見つけてやっていきたい」と話した。
関連記事
南部梅林が開園 見頃は2月中旬から
「一目百万、香り十里」とうたう、和歌山県みなべ町晩稲の南部梅林が25日に開園した。梅林公園の観賞用品種は数輪咲いているが、梅林全体はまだつぼみの状態。開花は例年よりやや遅めで、運営する「梅の里...
雪景色の露天風呂「心地よい」 鹿追・然別湖「コタン」開幕
銀世界が広がる氷結した湖上にイグルーが立ち並ぶ「しかりべつ湖コタン」(実行委主催)が25日、鹿追町の然別湖で開幕した。国内外の観光客が訪れ、雪や氷を生かしたアトラクションに笑顔を見せた。 ...
庄内浜「ボラ」のブランド化を 希少価値の「からすみ」に 「日本酒のつまみに..
鶴岡市立加茂水族館・魚匠ダイニング沖海月は庄内浜で取れる「ボラ」のブランド化を目指している。卵巣で「からすみ」を仕上げ鶴岡市のふるさと納税返礼品のラインナップに加えた。「日本酒のつまみに最高」と...
つくる喜び味わう 伝統の黒糖作り 和泊町・大城小
鹿児島県和泊町の大城小学校(根釜恵理子校長、児童30人)で23日、伝統の黒糖作り体験学習があった。5、6年生9人を中心に全校児童が参加し、先人の苦労や自分たちで作る喜びを味わった。 同校...