親サケの捕獲作業開始 初日に500匹「平年並み」 広尾川
広尾川の河口で行われた採卵用サケの捕獲作業
採卵用の親サケの捕獲作業が、十勝管内の河川で本格化している。広尾町内を流れる広尾川の河口でも23日に始まり、引き網による捕獲作業が行われた。
十勝釧路管内さけ・ます増殖事業協会(会長・亀田元教広尾漁協組合長)の事業。親サケから卵を取り出してふ化し、育てた稚魚を春に放流する。
捕獲作業は12月上旬まで続き、十勝を含むえりも以東・西部地区は14万4000匹、うち十勝管内は11万2000匹(広尾川は3万匹)の捕獲を計画。昨年は赤潮の影響で親サケの捕獲が進まず、採卵数も十分に確保できなかった。
広尾川ではサケの遡上(そじょう)を遮る「ウライ」を設置し、河口側から石を投げて上流側に追い込んだサケを網で一気に捕獲する作業を続けている。23日は午後1時ごろから始まり、計3回の作業で約500匹を捕獲した。
広尾ふ化場の益田進場長は「初日の捕獲量としては平年並み。昨年は赤潮の影響で後半はダメージを受けた。赤潮がないことを祈るばかり」と話していた。
採卵授精作業は9月中旬ごろから始まる。
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