
鹿嶺高原キャンプ場管理棟横に完成した木製テラス。好天なら伊那市や中央アルプスが眺望できる=19日
長野県の伊那市は19日、同市長谷溝口にある鹿嶺高原の宿泊棟兼管理棟(標高約1835メートル)の雷鳥荘南西側に建設していた木造テラスが完成したと発表した。好天なら市内をはじめ、中央・北両アルプス、御嶽山などの眺望が可能。白鳥孝市長は「非日常の景色と雰囲気の中で大自然を感じ、ゆったりとした時間を過ごしてほしい」と呼び掛けている。
テラスの面積は200平方メートル。サイズは縦9・9メートル、横19メートルのほぼ長方形で、西側の一部(縦3メートル、横2メートル)が張り出し「展望する人が空中にいる感じを楽しめる」(市)という。6月に着工し、今月上旬に完成した。床面には上伊那産のヒノキ材を使った。事業費は約2800万円。展望台の役割のほか、今後はイベントスペースとしての活用を想定する。
高原には宿泊施設やキャンプ場があり、その眺望の良さから「天空のキャンプ場」とも呼ばれているという。施設の指定管理者で一般社団法人伊那谷山りん舎の清水陽一代表理事(38)によると、近年は全国のキャンプ場を紹介するウェブサイトやSNSで眺めの良さが紹介され、来場者が増加傾向。キャンプ場は昨年約7000人が利用した。今年は今月6日以降「連日予約で満杯」で、11月下旬の閉場までに「8000人近くになりそう」と見込んでいる。
市は施設完成を記念し、テラスの愛称を募集している。要件は「誰にでも覚えやすく親しみやすい愛称」。漢字、平仮名、片仮名、アルファベットの使用可。造語も可(ただし説明が必要)。応募は市公式ホームページ「鹿嶺高原」の応募申し込みフォームから送信する。誰でも応募可(1人1点)。締め切りは9月16日。採用者1人に同キャンプ場キノコ型キャビン1泊券が贈られる。問い合わせは伊那市観光課(電話0265・78・4111)へ。
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