障害持つ作家のアート味わって ACMが清水・千年の森で作品展

障害を持つ作家の作品と杉本さん
心身に障害を持つ作家のアート作品を紹介することで社会とつなげる取り組みをしている一般社団法人Arts and Creative Mind(ACM、杉本志乃代表理事)は28日から、十勝千年の森(清水町羽帯)で作品展「ART For SDGs-Inclusive Art Fest十勝千年の森2022」を開いている。9月12日まで。
ACMは、脳に重い障害を持つ兄がいる杉本さんと、妹の萩中華世さんが設立した。多様な社会を広げる取り組みとして、障害を持つ作家自身と、アート作品を広く社会に紹介し、適正な価格で販売して作家に還元するなどしている。杉本さんは「障害を持つ作家の人たちは作品を創ることを純粋に楽しんでいる。その作品は見る人の心を豊かにし、力を与えてくれる」と話す。ACMは、活動拠点を東京から十勝に移した。
同森では、作家9人合わせて14点を展示、販売もしている。このうち飯塚月(るな)さんの「橙百合(だいだいゆり)と羽衣天魚」(2021年作)は、紙にボールペンと色鉛筆で、いくつものオレンジのユリと、躍動的で舞っているかのような金魚が一つ一つ繊細に描かれている。
作品展の鑑賞は無料。同森への入園料は別途必要。9月14~16日は、帯広市内の北海道ホテルで展示する。
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