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体感観光に格好「奄美渓谷」 世界遺産1年、命輝く森

② 「役勝エコロード」で夜の生き物の観察を楽しむ親子=23日、鹿児島県奄美市住用町

 「ピシーッ」。夜の森に、甲高い鳴き声が響いた。  今月23日の夜、鹿児島県奄美市住用町の「役勝エコロード」であった親子向けの自然講座。日暮れとともに歩き始めると、暗闇のあちらこちらでアマミノクロウサギの声が聞こえた。路上にはたくさんのふんが落ちていた。

 ■夜の森、生き物の宝箱

 「まだ新しいので、この近くにいるかもしれないね」「開けた道の真ん中でふんをするから、車にひかれたりするよ」。講師を務めた奄美市立奄美博物館学芸員の平城達哉さん(31)と、奄美海洋生物研究会の木元侑菜さん(31)が代わる代わる説明した。

 ジャンプ名人のアマミハナサキガエルや、存在感たっぷりの大きなオットンガエル、日本一美しいカエルといわれるアマミイシカワガエル―。約2キロの道中で、奄美を代表する希少なカエル類をはじめ、さまざまな生き物が姿を現した。

 「あっ、ホタルがいる」

 手元のライトを全て消すと、木立の間で黄金色の光がゆっくりと瞬いた。夜の森は、生き物たちの命が輝く宝箱だ。

 約2時間の散策を楽しんだ親子は「ちょっと怖かったけどわくわくした」「アマミイシカワガエルは本当にきれい。世界自然遺産の島だと再認識できた」と笑顔を見せた。

 平城さんは「まずは実物を見ることが大事。姿を見られなくても、痕跡を見つければ自然の楽しさに触れられる。生き物を好きになって学んでほしい」と話した。

 役勝エコロードは、役勝川沿いの旧県道。スダジイなどの広葉樹が生い茂る渓流沿いは「奄美渓谷」とも呼ばれる。春は新緑がまぶしく、秋はシマサルスベリの紅葉が美しい。季節ごとにさまざまな植物が花を咲かせ、四季折々の景観が楽しめる。

 一帯は希少な動植物が多い世界自然遺産地域。遺産登録後、新たな観光コースにしようと模索する動きがある。

 ■新たなツアーコースに

 奄美大島では遺産登録前、自然散策ツアーが人気の金作原国有林(同市名瀬)で、認定ガイドの同行制や車両台数制限などの利用規制が導入された。あまみ大島観光物産連盟(同市名瀬)の観光案内所には、旅行会社や観光客から「(金作原の)予約が取れない」という問い合わせが相次ぐようになったという。

 「あふれた旅行者に対応するため、金作原に代わるコースが必要」と奄美大島島コーディネーターの山下久美子さんは指摘する。〝第二の金作原〟を探す中で、ベテランガイドから役勝エコロードを勧められた。

 昨年秋の旅行会社向けの説明会では、カヌー体験が人気のマングローブパーク(同市住用町)などと組み合わせたモデルコースを提案。エコツアーガイドが同行するツアーを想定して、現地で今月上旬、ガイドらの研修会を開いた。

 山下さんは「金作原の代わりではなく、『役勝エコロードに行きたい』という人が増えるように、ガイドと一緒にツアー内容を充実させたい」と意欲を見せた。

 世界遺産登録から1年の節目となる今月26日、マングローブパークの隣に、奄美大島世界遺産センターが開館した。役勝エコロードは車で10分ほどの距離にある。遺産管理の拠点施設とともに、観光利用や環境教育の要になると期待が高まる。

新たなツアーコースの造成に向けてガイドらが参加した研修会=6日、鹿児島県奄美市住用町

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