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北羽新報社

高校生対象「能代次世代エネルギースクール」開校

「能代次世代エネルギースクール」が開校し、地元高校生が講義を聞いた(市役所で)

 能代市は29日、地元高校生に風力発電など再生可能エネルギーに関する学びの場を提供する「能代次世代エネルギースクール」を開校した。初回は経済産業省東北経済産業局と市の職員が講師を務め、洋上風力発電の展望などについて講義した。今後は再エネ発電事業者らを講師に招き再エネの仕事や地元波及効果などをテーマとする講義を毎月1回程度開くほか、風力発電設備などを見学するフィールドワークを行う。

 将来を担う世代に再エネへの関心を深めるきっかけを与え、国内に先行する洋上風力発電事業などエネルギーのまちづくりを進める能代市の魅力を感じてもらうことで地元定着につなげる狙い。閉校日まで若者の目線で地域貢献策を協議し、再エネ事業者と共有する。
 開校式には第1期生となる市内3高校の1~3年生15人が参加。校長を務める斉藤市長は「他の地域に負けないものを育てる必要があり、その一つがエネルギーのまちづくり。能代港では国内で初めて港湾区域の洋上風力が始まり、港の外側の一般海域にも洋上風車が建てられるなど能代は洋上風力のフロントランナー。関連する会社も出てくるので、エネルギーに関心を持ち続けてほしい」とあいさつした。
 オリエンテーションに続き1時限目の講義に移った。
 東北経済産業局資源エネルギー環境課の亀田大貴環境・地域エネルギー振興係長は、二酸化炭素(CO2)など温室効果ガスの排出量を実質ゼロにするカーボンニュートラル(CN)やエネルギーミックス(電源構成)の原則などを説明し「再エネ導入のポテンシャルの高い東北地域はCN達成に向けた鍵を握る」と述べた。
 洋上風力発電は大量導入、コスト低減、経済波及効果が期待され、再エネの主力電源化に向けた切り札になるとした。洋上風車整備の促進区域や有望区域の国内の指定状況を紹介し「能代市は洋上風力導入などで期待が大きい」とした。  市エネルギー産業政策課の米村洋志エネルギー産業政策係長は、風力発電導入のメリットについて「土木・建設工事などで仕事が増える。地元企業が発電事業に参画すると発電に伴う収益が地元に入る。多く導入されると部品工場やメンテナンス、洋上観光ツアーなど新たな産業が生まれる可能性がある」と述べた。
 促進区域が一つの自治体で二つあるのは国内で能代市しかなく、能代港の港湾区域では国内初の洋上風力プロジェクトが進むことを紹介し「能代は洋上風力のフロントランナー」だとした。水素の取り組みや同市と三種町にまたがる海域がCCS技術(CO2の回収、貯留)の候補地の一つとなっていることなども挙げ「能代はますます注目される」と話した。
 能代高1年の福司虎河さんは「身近な場所で国に貢献する大きな事業が行われていることを知り驚いた。大学進学希望だが、エネルギーの仕事にも興味があるので、貢献できることがあれば貢献したい」と話した。
 スクールの授業は12月まで7時限(7回)を予定。2時限目は8月11日に開き、風の松原風力発電所の蓄電池設備、国内随一と言われる水素エネルギー実験を行っている能代ロケット実験場、洋上風車の建設工事が進む能代港を見学する。

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