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宇部日報社

神奈川県の中村さん、UBEビエンナーレ本展に向け制作【宇部】

骨組み作業をする中村さん(東岐波丸尾で)

 第29回UBEビエンナーレ(現代日本彫刻展)の1次審査を通過した神奈川県横浜市の中村厚子さん(40)が、10月から始まる本展に向けた実物制作を宇部市内で進めている。宇部で炭坑を掘り進めた人々の動きや葛藤、秋芳洞の水の流れなどエネルギーの流動を、西岐波と東岐波の海岸で集めた流木をつなぎ合わせて表現している。

 6月下旬から東岐波に滞在。宇部の空気や住民との触れ合いで得たインスピレーションを作品に反映させている。昨年10月にも材料集めのために市内を訪れ、市ふるさとコンパニオンの会に協力してもらいながら、硬くて腐敗していないユニークな形の流木2㌧分を集めた。

 タイトルは「掘ることは生きること、生きることは掘ること」。かつて宇部の産業の要だった炭鉱で働いていた人々の思いに寄り添い、名付けた。石炭記念館で見た資料や元炭鉱労働者の体験談を参考にしている。死と隣り合わせの環境で、不安や孤独を抱えながらも先人たちが掘り進めた炭坑に残る目に見えないエネルギーをコンセプトの一つにした。つるはしを振り下ろす軌道を図面化し、特に丈夫な流木でカーブを描くようにつなぎ、骨組みを作った。

 屋外で長期間展示できるように、1本ずつガスバーナーで焼いて防腐・防虫塗料とオイルステインを塗布。同時に石炭の色も表現した。オイルステインが出す光沢は、鉱員が唯一、地上とのつながりを感じていたというトロッコをけん引するワイヤの輝きにも見立てている。

 流木を使った作品は、武蔵野美術大建築学科の卒業制作で手掛けたのが始まり。同展への出品を決めたのは、所属していた研究室の恩師で、第14回展大賞作家の土屋公雄さんに強く勧められたからだと言う。「国内の有名な彫刻家の方々が出品するので、恐れ多い気持ちもあった。先生と同じ展示場に作品が並ぶのは初めて」と楽しみにしている。同じく1次審査を通過した井口雄介さんは、研究室の後輩に当たる。

 19日からは常盤公園の彫刻の丘(野外彫刻展示場)で作業を進め、8月中に完成予定。「地元の人に愛される作品にしたい。公園を訪れた際はぜひ、制作の様子を気に掛けてもらえれば」と話した。

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