「青い目の人形」情報求む 童謡語り部・伊良皆さん 95年前、友好の証に米から日本へ

「青い目の人形」について調査している伊良皆善子さん(左)と取材に応じる清水敏さん=15日、グリルガーデンたるりや

長野県飯山市内で見つかった「青い目の人形」(伊良皆善子さん提供)
NPO法人童謡の心を広め歌い継ぐ会理事長として童謡の語り部活動を行っている伊良皆善子さん(76)=沖縄市=が、1927年(昭和2年)に友好の証にとアメリカから日本の小学校などへ贈られた「青い目の人形」を探している。伊良皆さんの調査では沖縄県内に65体、このうち八重山には石垣、登野城、大浜、竹富の4尋常高等小学校に各1体が届けられていることが分かっている。
人形の大きさは約40㌢。野口雨情さん作詞の童謡「青い目の人形」の発表から6年後に贈られてきた。日本で宣教師をしていたシドニー・ギューリックが日米関係の悪化を憂い提案、米国中から約1万2000体余りが集められ、日本の小学校などへ。童謡の効果もあって各地で歓迎された。
伊良皆さんは童謡の調査を約30年行っているが、「青い目の人形」の歌詞については「単にかわいいお人形さんの歌ではない」と感じていたという。「この童心には国境がない。この童心には格差がない。この童心は和を教える」。1993年に面会した野口さんの弟子・泉漾太郎さん=栃木県、96年没=の言葉が伊良皆さんの思いを言い当ててくれた。 人形は第2次世界大戦が始まると敵国の人形として処分されるなどしたが、一部で隠されていたものが県外で見つかっており、伊良皆さんが昨年から県内にも現存しないか調査を行っている。15日には竹富島を訪れ、当時小学校1、2年だった清水敏さん(100)にインタビューした。
これまでの調査に清水さんは「みんな教室に集まって校長先生が持ってきた人形をみた。寝かせたら目をつぶり、起こしたら目がぱっちり開いて、こんな人形見たことないってみんな抱っこして喜んでいた」と話し、15日の取材では童謡「青い目の人形」も歌った。
伊良皆さんは「平和は子どもからと民間の親善交流の歴史があった。人形は歓迎されたが、戦争が始まるとやりで突かれたり、蹴られたりして壊された。戦争は人の心をなくす」と話し、二つの「青い目の人形」を通して平和の大切さを伝えていきたいと考えている。
人形に関する情報はプロジェクトゼンコ(098―932―7736)。
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