地元栽培の大切さ 食べて実感 鶴岡産小麦100%の中華麺 給食に
地域内循環型農業経済圏の構築に向けた「庄内スマート・テロワール事業」の一環で生産された、鶴岡市産小麦「ゆきちから」100%の中華麺が13日、同市の学校給食で提供された。湯野浜小(八渡宗一郎校長、児童100人)には同事業に関わる関係者が訪れ、5年生児童が小麦栽培や製麺方法などを学んだ。
事業は、山形大農学部が中心となって展開。湯野浜小には農学部助教の中坪あゆみさん(40)、同市羽黒地域の月山高原で小麦を栽培している叶野幸喜さん(42)と石井光明さん(43)、製麺業者の菅原成規さん(63)らが訪れ、「小麦の国内自給率は12%。可能な限り自分たちでつくることが大切。地元のものを食べることが、農業を支えることにもつながる」など、食料自給率向上とともに、地域内循環型農業の重要性を分かりやすく紹介した。

給食前の学習で、収穫したばかりの小麦を手に地元栽培の大切さを説明した中坪助教
地元産小麦の中華麺給食は50%配合で実施した昨年に続き2回目で、今回は初めて100%で製麺。冷やし中華風の「リャンパンメン」で提供され、石栗柚希君(10)は「いつもの麺より甘くて風味があって食感も良くておいしい。庄内でたくさん小麦ができるといいなと思った。もっと給食で食べたい」と笑顔で話した。
同市産小麦100%の中華麺給食は14日と合わせ、市学校給食センター管轄の小中学校24校の約7600食分に「ゆきちから」約370キロを使用。9月には残る4つの給食センターでリャンパンメンが提供される。
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