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科学の甲子園 数学分野 全国1位 初出場の酒田東高チーム満点獲得

 今年3月に行われた、全国の高校生が理数分野の知識、応用力を競い合う科学技術振興機構(JST)主催「第11回科学の甲子園全国大会」で、本県代表として初出場した酒田市の酒田東高チームが数学分野で満点を獲得し全国1位に輝いた。総合成績でも19位と上位に食い込む健闘を見せた。文部科学省「スーパーサイエンスハイスクール」指定初年度の快挙に、同校は「有志が集まり、大会に向けてチームとして知識を高め合った結果」と話している。

 科学好きな生徒に活躍の場を提供することで裾野を広げるとともに、トップ層をさらに伸ばすことを目的にJSTが2012年から毎年実施している大会。

 酒田東チームは、3年生(出場時は2年生)8人で構成。予選に当たる県大会は昨年10月に行われ、同校を含む16校から1チームずつがエントリー。理科4領域(物理・化学・生物・地学)と数学、情報の計6分野の知識を問う筆記と実技で競った結果、2位に大差をつけ優勝、庄内地域から初の全国大会出場を決めた。

 全国大会は本来、各都道府県の代表47校が4日間にわたって茨城県つくば市に集まり、前出6分野の知識を筆記と実技で競う予定だった。コロナ禍のためオンラインによる筆記試験(各分野60点満点)のみとなり、3月19日に行われた。

 このうち数学分野で2次関数、図形の超難問2題に挑んだのは、いずれも理数探究科で学んでいる船越健太さんと中村由治さんの2人。高校で習ったり、大学受験に必要な知識とは異なることから大会前には過去問を解くなどし、出題の傾向を探ったという。「高校数学とは毛色の違う問題だったが、解答の糸口を見いだせたのが良かった」(船越さん)、「解くために高校数学では使わない知識が必要だった。思考力が試された」(中村さん)―。満点を得て、予選を含めエントリーした全国666校の頂点に立った。

 大山慎一校長、担当する菅原一壽教諭の引率でメンバー8人が11日、酒田市役所を訪れ、矢口明子副市長、市産業振興まちづくりセンター「サンロク」の安川智之センター長(市地域創生部産業振興調整監)に結果を報告。矢口副市長は「皆さんの日頃の学びの成果によるもので、市民の励みになる。さらに才能を伸ばすことに注力し、自信を持ってこれからの人生を歩んでほしい」とたたえた。

酒田東高チーム酒田市役所を訪問し結果を報告=11日

 これを受けてメンバーたちは「汎用(はんよう)型人工知能の研究に携わりたい」「国際政治学を深く学ぶ」「自分自身が『あったらいいな』と思うモノを造り出す」「森林について学びたい。社会的課題に対し科学の視点からアプローチしたい」「医師になって地元に貢献したい」など、今後の目標をそれぞれ語った。

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