「庵野秀明展」 エヴァ制作資料など1500点【山口】
膨大な資料に見入る来場者(8日午前10時40分ごろ、県立美術館で)
宇部市出身の映画監督・プロデューサー、庵野秀明さんの創作活動の秘密に迫る展覧会「庵野秀明展」が8日、県立美術館で始まった。アマチュア時代から現在に至るまでの映像作品、敬愛するアニメや特撮を未来へ継承するためのプロジェクトに関する多彩な制作資料1500点超を余すところなく公開している。9月4日まで。
全国巡回展として昨年10月の東京展で始まり、大分県、大阪府の会場を経て、ファン待望の古里開催。山口会場ならではのオリジナル展示もある。 会場は5章構成。仮面ライダー旧1号に扮(ふん)した庵野さんのパネルが出迎え、1章の「原点、或(ある)いは呪縛」では、庵野さんの感性を育み、血肉になったとも言える多岐にわたる映像作品99本を大型スクリーンで紹介。原画や立体造形物もあり、「マイティジャック」「ウルトラマン」などの撮影で使われた実物を再構築したものが並んでいる。
高校の地学部の会報、大学時代に仲間と作った実写やアニメ作品などからもアマチュアらしからぬ描写力やカメラワークがうかがえる。アニメーターとして注目された「風の谷のナウシカ」での巨神兵から「トップをねらえ!」「ふしぎの海のナディア」などを経て、社会現象を巻き起こした「エヴァンゲリオン」シリーズまでの肉筆原画やアイデアメモといった濃密な資料が展示されている。山口県内をモデルにした80カットも紹介している。
宇部市で大半を撮影した映画「式日」や大ヒットした「シン・ゴジラ」「シン・ウルトラマン」のコーナーでも、いい作品を作ろうとするこだわりやクリエーター魂が見て取れる。会場出口には大型立像も配置されている。
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