パナウル診療所再オープン 与論町 関係者、地域住民らで祝う
関係者が出席し、開院を祝った開院式=3日、鹿児島県与論町のパナウル診療所
鹿児島県与論町那間の在宅療養支援診療所「パナウル診療所」(小林真介院長)が1日に開院した。同診療所は閉院していたが、悠翔会(佐々木淳理事長、本部・東京)が継承し、再オープン。3日は診療所内のもくば館で開院式があり、関係者や地域住民約80人が出席し、開院を祝った。
パナウル診療所は古川誠二医師が1991年に開業。30年余り島の医療を支えてきたが、2021年3月、惜しまれながら閉院した。閉院後、建物はハレルヤ福祉会(同町)が引き継ぎ、子育て支援の拠点として活用してきた。
開院式では山元宗町長、与論徳洲会病院の高杉香志也院長が祝辞を述べた後、リモートで佐々木理事長、古川医師があいさつ。
佐々木理事長は「再スタートに関わることができ光栄。その人らしく最期まで過ごせるか、この場所で持続可能な医療ができるか、法人として考え、力を合わせて頑張っていきたい」、古川医師は「閉院してからも診療所の再開を望む声が多かった。悠翔会のご厚意によりこのような形で再出発できることを心から感謝したい」と話した。
診療所は医師1人、看護師3人、事務3人体制で外来診療と訪問診療を行う。小林院長(42)は「島の皆さんが大切にしてきた文化や海、自然を守りながら、私も島の一員として診療所を応援していきたい」と話した。
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