外交官の仕事学ぶ 外務省が与論高校で出前講座

座談会で中秋さん(奥)の話に熱心に耳を傾ける生徒たち=6月23日、与論高校
外務省の「高校講座」が6月23日、鹿児島県与論町の県立与論高校(甲斐修校長、生徒110人)であった。外務省南東アジア経済連携協定交渉室主査の中秋真太郎さん(37)が「一緒に外務省で働きませんか」と題して講演。生徒のほか、保護者や地域住民も参加し、外務省の業務や外交について理解を深めた。
講演で中秋さんは外交や外交官の仕事を説明。▽日本と国際社会の平和と安定の確保▽開発協力▽日本経済の成長と繁栄の追求-など、日本外交の五つの取り組みに自身がどう関わってきたかを話した。
質疑応答では「国際情勢を良くするには」との質問に、中秋さんは「国際情勢って何か、ということにもなるが、そもそも問題は自分で見つけなければならない。問題設定することが答えを出す以上に難しくて非常に重要」などと答えた。
講演後、中秋さんと希望した生徒20人で座談会があり、生徒からは「外交官を目指したきっかけは」「やりがいや頑張った仕事は」「英語は重要か」などたくさんの質問が挙がった。 3年生の生徒は「将来は国際系を目指しているので興味を持った。いろいろな経験をされていて楽しく話が聞けてためになった」と感想を話した。
中秋さんは「離島では学ぶ環境が少ないのでこのような機会は貴重。講演や座談会をきっかけに外務省で働きたいと思う生徒や実際働く人が出てきたらうれしい」と話した。
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