空からアイス届いた! ドローン配送実験 加計呂麻島の子どもら歓声

瀬相港に飛来したドローンと、待ち受ける子どもたち=29日、鹿児島県瀬戸内町瀬相
「わあ。飛んできた」「加計呂麻島にもこんな時代がきた」。29日に本格始動した鹿児島県瀬戸内町での小型無人飛行機「ドローン」の空路配送実験。穏やかな風と好天に恵まれた同日、同町古仁屋を飛び立ったドローンは無事に加計呂麻島瀬相へと積み込んだ商品を届けた。ドローンはこの日、古仁屋と瀬相を4往復。見学の島民は少なかったものの、ドローンを見た子どもたちは歓声をあげて見守った。
29日午前11時すぎ。ドローンの着陸場所となった瀬相港には瀬相、於斉、西阿室の区長ら数人が集まった。3人の子どもを抱える瀬相の瀬田来那区長(39)は「フェリーはよく欠航する。強風でも運航できる手段の開発に期待したい」と話す。於斉の登山達則区長(73)は「米やみそ、しょうゆと、田舎の荷物は重いものばかり。実用化が進み満足できるものになれば」と語った。
実際にスマートフォンでドローン用の商品を注文して受け取った西阿室の本城信尚区長(66)は、加計呂麻島でのドローンに対する認知度の低さを示した上で「音は静かだった。古仁屋や名瀬に行かないともらえない薬などを運んでほしい」と期待を込めた。

着陸したドローンの荷物を確認する中学生
午後には古仁屋で仕入れたアイスクリームが溶けずに運べるか、難易度の高い実験にも挑戦。古仁屋からの離陸から10分後、無事に溶けずに届いたアイスの箱を開けた伊子茂中の生徒は「空からアイスが届けられるなんて画期的。加計呂麻にもこんな時代が来たんだなと思った」と満面の笑みを浮かべた。
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