大学生が3年ぶり「海の家」オープン

「海の家」の店舗デザインを変えようとペンキ塗りをする関西大の学生(27日、和歌山県田辺市の田辺扇ケ浜海水浴場で)
和歌山県田辺市の田辺扇ケ浜海水浴場で、関西大学の学生が「海の家」を運営する。新型コロナウイルス禍で休止していたため、3年ぶり。7月9日のオープンに向け、準備を進めている。
関西大は市と地域活性化の連携協定を結んでおり、海の家は2016年から取り組んでいる。田辺観光協会は「学生ならではのアイデアで、にぎわいを生んでほしい」と期待している。
海の家の店名は「マーレピア」。薄い円形で、空洞になった中に具材を詰めて食べる「ピタパン」、スパイスやハーブで味付けする「ジャークチキン」、ご飯の上にハンバーグと目玉焼きを載せる「ロコモコ」などを提供する予定で、試作を重ねている。27日には店舗のデザインを一新するため、ペンキ塗りをした。
代表で人間健康学部4年の有元優果さん(21)は「奈良出身で、白浜町は訪れたことはあったけれど、田辺のことは知らなかった。海に沈む夕日がきれい。落ち着いていて、ゆったりと過ごせる雰囲気がある」とすっかり気に入った様子。「レジャー客はもちろん、地元の人が散歩ついでにとか、夕涼みで気軽に訪れたくなるスポットにしたい」と意気込んでいる。
営業は7月9、10日、16~18日、23日~8月21日、8月27、28日。昼の部は午前10時~午後5時。土、日曜と祝日は夜の部(午後6時~9時)がある。8月27、28日は昼の部のみ。人間健康学部の3、4年生40人が、交代で運営する。
一方、南紀みらいが運営する海の家「サンセットカフェ」も、一足早く7月1日から隣で営業する。
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