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西郷に学ぶ島の「宝」 安田荘一郎さんが講演 奄美市生涯学習講座

奄美市生涯学習講座で、西郷隆盛と経済について考察した安田荘一郎さん=25日、鹿児島県奄美市名瀬の市民交流センター

 奄美で暮らした西郷隆盛の生き方を、経済という側面から捉え直す講演会が25日、鹿児島県奄美市名瀬の市民交流センターであった。講師を務めた「奄美『西郷塾』」の安田荘一郎塾長(69)=同市名瀬=は「西郷は奄美に来たことで、富裕層ではなく民を豊かにする経済を目指すようになった。奄美の日本復帰70年に向け、そう思わせた島の気風を大切にしよう」と指摘した。

 今年度の奄美市生涯学習講座「奄美の近現代史を学ぶ」(花井恒三講師)の第2回。毎回外部からゲスト講師を招へいし、奄美の近現代史をさまざまな角度から考察していく。  安田さんは西郷が目指した経済と社会の在り方に着目し、奄美での経験がどのように影響したかを独自に考察した。

 安田さんは奄美大島に到着した西郷が書いた書簡をひも解き、「奄美の人が(薩摩藩の圧政により)下の下に置かれている苦しみを見て、奄美と同じような人をつくってはならないと思うようになった」と解説し、「それが西郷の経済姿勢になった」と指摘。「倒幕にまで考えが及んだのは奄美での経験が影響している」と述べた。

 また、欧米使節団と西郷との決定的な考え方の違いの一つが経済的観点であると指摘。「国が富むこととは強い金持ち(財閥)をつくり、民は管理して働かせるものと考えた使節団に対し、西郷は民が富むことが国を豊かにすることと考えた」と解説。その思想の根底に、島での暮らしが影響していると話した。

 安田さんは「(入水自殺を図るなど心に傷を負った)西郷をよみがえらせたのは奄美の人の『純篤』や『陰徳』(縁の下の支え)という気質ではないか」と指摘し、「西郷を学ぶことで、西郷からシマの『宝』を学べる」「これからの時代はこれまでの価値判断である所得ではなく、新たな物差しや新しい言葉で豊かさを考える必要がある」と提言した。

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