地元加工品の消費拡大を図ろうと市内の小学校に冷凍カットパインが出された＝24日午後、石垣小学校

　新型コロナの影響で消費が落ち込んでいる地元農産物加工品の消費拡大を図ろうと新型コロナウイルス感染対応地方創生臨時交付金を活用して石垣市内の小学校に農業生産法人石垣島ＳＵＮファーム（當銘敏秀代表取締役）のカットパインが提供された。今後、10日分5万4000個が市内の学校給食に上る。

　市内では新型コロナウイルスまん延の影響で観光客が激減。パインや紅イモなどお土産向けの加工品の消費が落ち込んでいる。

　この日は、同社が栽培する「ティダパイン」をカットし、個別包装して冷凍された加工品。子どもたちはマーボー豆腐丼と中華スープ、牛乳とともに味わった。

　1年2組の教室で机を並べる白井ルナさんと伊波凛和さんは「冷たくて甘酸っぱくておいしい」と笑顔で話した。

　担任のロペステレスさつきさんは「前の時間はプールだったのでおいしく食べていると思う」と話した。

　當銘代表取締役は子どもたちを前に「パインを食べてくれてありがとう」と感謝を述べた。