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紀伊民報社

梅収穫に全国から応援団 「関係マップ」活用

初めて梅を選果する関係人口養成講座の修了生ら(和歌山県田辺市上芳養で)

 和歌山県田辺市で、都市部の住民が楽しみながら田辺とのつながりを深める「関係マップ」を活用した交流が始まった。地域課題の解決に取り組む人々と出会って梅収穫などの「任務」に挑戦し、達成できれば「お礼」がもらえる仕組み。マップを手にした「応援団」が全国から訪れている。

 関係マップは、市の関係人口養成講座「たなコトアカデミー」の4期生が今春作成した。関係人口とは定住していないが、多様な形で地域に関わる存在。修了生は1~4期で計57人いる。
 関係マップでは農家や料理人、酒店など地域で活躍する9人・組が地域課題をもとに「任務」を与える。修了生をはじめとした田辺の関係人口との経済的なつながりをより強める狙いがある。
 18、19の両日には関東や中部から訪れた7人が養鶏や梅の収穫を体験した。上芳養の農業会社「日向屋」では19日午前7時から正午まで、3人が梅拾いや選果に挑戦した。
 修了生で横浜市の広告代理店勤務、風間悠美さん(33)は「体力勝負だけれど、アトラクションみたいに楽しめた。毎日、こんな作業をする農家は大変。少しでも力になれたのならうれしい」、三重県伊勢市の小学校教員、藤原愛里さん(34)は「低山登山を通じ、田辺ファンになった。梅拾いは腰が痛かったが、貴重な体験。経験を授業にも生かしたい」と話した。
 日向屋代表の岡本和宜さん(43)は「梅収穫のピークなので、人手が増えるのは本当に助かる。少しこつを伝えれば、貴重な戦力になってくれる。他の農家にも広がるといい。今度、東京の展示会を応援してもらうことになっている。いろいろな形で関係は広がる」と期待している。
 訪れた人同士の交流も楽しみの一つ。藤原さんは「今回の田辺訪問も低山登山で知り合った友人の誘いがきっかけ」という。風間さんは「東京での仕事や交流につながるのはもちろん、『また、田辺で会おう』というのがモチベーションになる」と次回以降の訪問を楽しみにしている。

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