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鹿追の川上さん夫妻、22年ぶり自然妊娠 奇跡に驚き

春人ちゃんを抱く賢次さん(右から2人目)とリサさん(同3人目)。右は担当医の服部医師、左は小児科の担当医の瀬越尚人医師

 鹿追町の公務員川上賢次さん(49)、リサさん(48)夫妻に待望の第3子が誕生した。リサさんは48歳5カ月という高齢出産に加え、22年ぶりの出産。担当医らも「まさに奇跡」と、元気な男児の誕生に喜びが広がっている。

 リサさんが体調の変化に気づいたのは昨年10月。「夫婦2人して更年期かな」と話していたという。しかし、それが実はつわりの症状で、すでに妊娠2カ月だった。

 リサさんの初めての出産は25歳の時。長男を出産し、次の年に長女が年子で生まれた。「3人目が欲しいね」と話していたが、まさかの22年ぶりの妊娠にリサさんは「本当かよ」と信じられなかったという。

 担当医で帯広厚生病院総合周産期母子医療センター長の服部理史医師は、「当院では過去20年間で過去2番目の高齢出産。40代後半以上の妊娠・出産の大多数は体外受精などの不妊治療によるものなので、今回のように22年ぶりの自然妊娠は非常に珍しい」と語る。

 喜びと同時に高齢での妊娠に夫婦の不安も大きかった。もともと高血圧だったリサさんは、妊娠によりさらに血圧が上がり、薬物治療を行いながらの妊娠継続だった。「途中からは入院管理を行い母子の健康に細心の注意を払った」(服部医師)という。

 子宮内の胎児の成長が遅くなり、体重は通常の半分以下だった4月20日。リサさんの血圧も高く跳ね上がった状況から、服部医師は「母体への負担が限界に達した」と判断。妊娠34週で帝王切開し、無事、1605グラムの男児を出産した。

 母子ともに健康で出産を終えられたことに対し、賢次さんは「何らかの障害を持っていることも覚悟していた。健常な子が生まれ、とにかくほっとした」と話した。名前は「春人」と名付けた。

 服部医師は「いつ帝王切開して妊娠を終了させるか、毎朝悩んでいたが、結果的にベストな決断ができた」と今回の出産を振り返る。産後も不安定な母子の健康管理に努め、5月22日に無事退院できた。

 7日、術後の経過確認のため夫婦と春人ちゃんが同院を訪れた。低体重で生まれた春人ちゃんだったが、1カ月半で3100グラムまで成長。リサさんの体調も良好だという。

 「夜中に散歩に連れ出すこともあり寝不足だが、とにかくかわいい」と、これまた22年ぶりの子育てに奮闘中の2人。ベビー用品なども全て新しく買いそろえたという。夫妻は「明るく、人付き合いの上手な子に育ってほしい」と願いながら、春人ちゃんの成長を見守っていく。

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