オウギバショウの葉で腹部を小刻みに揺らしながら鳴くクマゼミ＝13日午前、石垣市名蔵

　八重山地方ではクマゼミが鳴き始めており、本格的な夏の到来を告げている。13日は、高気圧に覆われて晴れ、石垣市登野城で午後2時29分に32度、西表大原で午後1時56分に32度の今年最高を観測した。

　石垣島地方気象台は、14日は熱中症の危険性が極めて高い気象状況になることが予測されるとして注意を呼び掛けている。14日も高気圧に覆われて晴れるが、梅雨前線に流れ込む湿った空気の影響で次第に曇り、夜は雨や雷雨となる所もある。

　気象台の2020年までの生物季節観測によると、クマゼミの初鳴きは直近の20年で6月14日。平年は6月8日。最も早かったのは1969年の5月1日、最も遅かったのは53年の6月26日。

　沖縄気象台の予報によると、14日から向こう1週間は、梅雨前線や湿った空気の影響で曇りや雨の降る日が多いが、高気圧に覆われて晴れる所もある。