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北羽新報社

海藻「ギバサ」増殖に手応え 八峰町で藻場回復試験

ギバサの藻場回復試験で八峰町岩館地区のギバサの藻場に産み付けられたハタハタの卵

昨年4月から試験に取り組んできた関係者が今年5月にギバサ全量を収穫

 八峰町の漁業者らが昨年4月から取り組んでいた海藻ギバサ(アカモク)の藻場回復試験が1年目を終えた。ギバサの増殖の妨げとなっていた小型海藻の刈り取りや泥の吸引、ギバサの胞子定着に向けた潜水調査を実施。ギバサの藻場にハタハタの卵が産み付けられているのが確認され、今年5月にはまとまった量を収穫し、関係者は取り組みに手応えをつかんだ。

 同町沿岸部のギバサの藻場では毎年5月から6月にかけて収穫作業が行われるが、近年は生育場となる岩盤上への泥の堆積や小型海藻の密生で生育量は減少傾向という。また、藻場は魚卵場など「海の揺り籠」としての機能を持ち、豊かな海洋環境や資源を築くために不可欠とされる。
 生育量の減少を受け、ギバサの加工販売を行う小林水産(同町八森門の沢)代表の小林優大さん(35)ら県漁協北部ギバサ増殖会が昨年4月、町の磯根資源実証実験調査業務委託事業として、堆積物が多くギバサが生育していない場所を対象に藻場回復の検証を開始。八森漁港周辺の岩礁約6平方㍍と岩館海浜プール前の人工礁約2平方㍍を調査エリアとし、ツノマタなどの小型海藻を刈り取り、へら状の器具・スクレーパーなどで堆積物を除去した。
 昨年6月に海藻が入った袋を海に浮かべ、そこから落ちる胞子を拡散させる「スポアバッグ方式」でギバサの胞子定着を図った。毎月1回程度、潜水して生育状況を確認し、今年1月には、岩館地区の藻場にハタハタの卵が産み付けられていた。順調に生育し、5月24日に岩館、八森両地区で全量を刈り取った。約80㌔が取れ、長さは約1・8㍍~2㍍余りだった。
 小型海藻を刈り取る前は見られなかったギバサが高い密度で生育し、小林さんは「他の海藻を刈り取ったことでギバサが成長してくれた。特に岩館では10年ほど前に比べてかなり少なかったが、取り組みを続ければ昔のように藻場が復活するはず」と話した。
 今期も試験を継続する。小林さんは「区画を広げ、小型海藻の一部をあえて残してギバサのガードになるかどうかなども調査する」と意気込みを語った。

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