生徒全員が模擬選挙
本物の投票箱も使い、模擬投票に臨む生徒たち=御津中で
豊川市立御津中学校(津田誠治校長)で23日、日本青年会議所(=JC)愛知ブロック協議会による厚労省認可事業「みらいくプログラム」が行われ、全校生徒379人が模擬選挙に臨んだ。 「御津町の未来のために私たちは何をするべきか」をテーマに、まちづくりと選挙に参加する意義を深めてもらおうと企画。同協議会所属の豊川JCの会員らがサポートする中、生徒が自ら司会進行を務めた。 全校生徒が約30人ずつで全12チームに分かれ、18日の事前学習の内容も踏まえ、特産品PRや全国への発信手段、観光スポットや祭りの振興、海外交流事業などについて意見を出し合い、政策を決定。代表生徒が1分以内の演説で発表した。 それを聞いた生徒らによる模擬投票では、実際に使われている市議会事務局から借りた投票箱も使用。「投票用紙は二つ折りにして入れるのが基本」などと紹介され、生徒らは順番に、気に入った政策に票を投じた。 開票の結果、最多得票は84票で、町外からの人を集めるためにショッピングモールの建設。2位は68票で、JR愛知御津駅に売店や高架通路を建設する活性化策が選ばれ、生徒らの身近な問題に関心が寄せられた。 山本和美議長ら地元御津町選出の市議も参加し、今回出た案は市議らに提出され、今後の施策の参考となる。来賓として来校した山脇実市長は「数年後には選挙権を持つ年齢。地域の今後を考えるきっかけにしてほしい」と期待した。
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