Ｙａｈｏｏ！　ＪＡＰＡＮクリエイターズプログラムで配信されている「カンムリワシと僕の冬～南の島の野生動物救護ドクター奮闘記～」

専用のＱＲコードから視聴できる

　交通事故等で救護件数が増加し、危機に直面している希少種「カンムリワシ」。現在、石垣島内で唯一、カンムリワシの治療を行える土城勝彦獣医師＝たまよせ動物病院＝（48）の奮闘を追いかけた短編ドキュメンタリー「カンムリワシと僕の冬～南の島の野生動物救護ドクター奮闘記～」が、28日からＹａｈｏｏ！　ＪＡＰＡＮクリエイターズプログラムで配信されている。土城獣医師ら一部の人間の力だけでは「カンムリワシを守り切れない」という課題を提起している。

　カンムリワシは、国の特別天然記念物。トキやコウノトリと同じく環境省のレッドデータブック絶滅危惧ⅠＡ類に指定されている。インドからインドシナ、台湾などに亜種が分布。国内では、石垣島、西表島に日本固有の亜種が生息する。

　カンムリワシの交通事故による救護件数が、2022年は年明けから3カ月の間に多発し、環境省は「カンムリワシ交通事故非常事態宣言」を出した。

　事故に遭ったカンムリワシは、県認定の野生動物救護ドクター・土城獣医師の元に次々と運び込まれ、ほぼ無償で救護にあたる。

　事故件数増加と同じように課題なのが、島で不足する治療後のリハビリケージの増設だ。土城獣医師ら有志の願いは、一刻も早く島に専門的な野生動物保護施設をつくること。命は救えてもリハビリができなければ、野生復帰への道は険しくなる。

　土城獣医師はこうした施設を行政だけでなく、島の民間企業も一緒に運営できる道を「模索したい」という。関わる全ての人に経済的な報酬が生まれ、持続可能なモデルを作ることが、「いま最も必要なこと」と考えている。

　配信映像はＵＲＬ（https://yahoo.jp/tg7_14）や、ＱＲコードから視聴が可能。