高遠城址公園さくら祭り 有料入場者数9万850人 長野県伊那市高遠町

大勢の観桜客でにぎわった今季の高遠城址公園さくら祭り=4月9日
長野県伊那市は26日、同市高遠町で4月に開催された「高遠城址公園さくら祭り(期間5~17日)」の有料入場者数が9万850人だったと発表した。 新型コロナウイルスの影響は依然大きいものの、昨年度より約2万2000人増加。2階建てオープントップバスをはじめ新企画も導入し、観桜とまち歩きを連動させた。 市は今後も滞在型の観光プランを研究するなどして、にぎわい回復を目指す。
今季の開花は昨年より10日遅かったものの時期は平年並み。10日に満開を迎えたが、降雨により落花が進んだ。祭り期間は13日間で、近年の平均より5日間短かった。
有料入場者は過去2番目に少なかったものの、市は人出が回復傾向にあると分析。無料入場の伊那市民1万518人を加えると入場者の合計は10万1368人だった。
市営駐車場の利用台数は8521台で、昨年度より711台増加した。大型・中型バスは510台で、昨年比で約6倍に回復。マイクロバス、普通車、二輪車の台数もそれぞれ昨年度より増えた。
オープントップバス「めいぷるスカイ」は、同市と包括連携協定を結ぶジェイアールバス関東の協力で企画。高遠町や周辺にある桜の名所などを巡った。2~11日の10日間(うち2日間は雨天運休)で1363人が利用し、期間後半には整理券を配布するほど好評だったという。
入園料の支払いに導入したキャッシュレス決済「PayPay」の利用実績は7697人で、有料入園者数の約1割。市は需要の高まりを受け、引き続き決済手段として重視する考えだ。
まち歩き観光のため、自転車を貸し出す「レンタルサイクル」は1~20日に36人が利用。4月に町内の国道361号沿いに開設された「観光案内所」との連携も進んだ。
26日、同町の高遠町総合福祉センター「やますそ」で祭りの反省会を開いた。同市商工観光部高遠商工観光課は「来ていただいた方には、新しい高遠町の楽しみ方を体験してもらえた。反省会での意見を参考に、より良い祭りにしていきたい」とした。
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