宮坂製糸シルク工房の会 農林水産大臣賞受賞 長野県

農林水産大臣賞を受賞した宮坂製糸所の髙橋耕一社長(右)と宮坂照彦会長
長野県岡谷市郷田の宮坂製糸所が取りまとめる蚕糸絹業提携グループ「宮坂製糸シルク工房の会」が、第10回蚕糸絹業提携確立技術・経営コンクール(一般財団法人大日本蚕糸会主催)で最高賞の農林水産大臣賞を受賞した。23日は同製糸所の髙橋耕一社長(56)と宮坂照彦会長(83)が市役所を訪問し、今井竜五市長に受賞を報告した。
同コンクールは、高度な養蚕技術や経営手法で純国産絹製品の生産・販売に携わるグループや養蚕農家を表彰するもの。今回受賞したグループは、県内を中心に生産された繭を扱う宮坂製糸シルク工房の会と、千葉県内の繭を扱う会の2団体を統括したグループ。構成する養蚕農家はJA上伊那、JAみなみ信州、JA千葉などの計14戸となっている。
同グループを代表する宮坂製糸所は、多様な繰糸機械を使用し、小ロット多品種の生糸を生産。2014年からは岡谷蚕糸博物館に併設され、動態展示によりシルクの啓発にも一役買っている。このほか製品化、販売まで手掛ける一貫した取り組みも評価された。
同市が進める岡谷シルク推進事業でも大きな役割を果たしている。今井市長は功績をたたえ「岡谷シルクブランドやシルクの魅力の発信に協力してもらい、ありがたい。宮坂製糸所なくては岡谷のシルク事業の推進はなく、今後も協力をお願いします」と感謝した。
同コンクールへの応募は今回が初めて。髙橋社長は「受賞は養蚕農家や市、製品化してくれる人たちの協力のおかげ。今後もつながりを大事に操業したい」、宮坂会長は「グループ全体の協力の下で事業が行われており、関係を大切に今後も進めたい」とそれぞれ話していた。
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