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ハーリー3年連続中止 各組神事のみ実施 市委員会

3年連続で中止となった海神祭(石垣市爬龍船競漕大会)=2019年6月7日

 石垣市ハーリー委員会は20日午後、旧暦5月4日(6月4日)に開催を予定していたハーリー・海神祭(石垣市爬龍船競漕大会)を3年連続で中止することを決定した。本バーリー(御神・転覆・上がり)や各団体のレースなどは行わず、各地域で神事のみを執り行う。

 同日午後、八重山漁業協同組合2階で開かれた「ハツカズリー」で決定。各組のハーリー委員会役員、八漁協職員ら約15人が出席して協議した。

 4月25日での協議では当初、東1組、東2組、中1組、中2組、西組の5艘が並び、豊漁・航海安全を祈願する「御神バーリー」のみを実施する形式が検討されたものの、その後、市内での新型コロナウイルスの感染状況が悪化。20日の協議で可能性を模索したが「全組そろっての開催は難しい」と判断、中止を決定した。

 本バーリーや団体、マドンナ、中学校対抗、水産関係ハーリーなど全て中止。ニンガイ(祈願)やスネーなど神事の実施は各組で詳細を決定する。祝賀会についても各組に判断をゆだねる。

 協議終了後、同実行委員長で八重山漁協の上原亀一組合長は取材に「コロナの状況が良くなれば開催したいが、今は皆が喜んでできる雰囲気ではない。協議では慎重論も多く出た。中止はやむを得ない」と語った。

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