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紀伊民報社

広まる「春」の運動会 熱中症対策、学級づくりに効果

運動会に向けてダンスの練習をする児童(和歌山県田辺市上の山2丁目で)

 和歌山県田辺市の小中学校で「春」の運動会が広まっている。熱中症対策をはじめ、2学期に集中する行事の調整や年度初めの学級づくりにも効果的だとして、「秋」から移行する学校が増えた。

 田辺市では本年度、全39小中学校のうち、16校が1学期に運動会をする。昨年度より9校増えた。
 初めての「春」開催となる田辺第三小(上の山2丁目)は、熱中症対策として、以前から検討していた。昨年9月に実施後の保護者アンケートでは「春」と「秋」の希望がほぼ同数だった。
 準備期間は夏休み明けの9月も、大型連休明けの5月も大差はないという。ただ「秋の開催では練習の期間が最も暑い。5月は涼しくて、運動にちょうどいい」と移行の効果を早くも実感している。
 熱中症対策だけではない。一昨年から「春」を導入している田辺東部小(南新万)は「運動会という目標に向かって、学級をまとめていきやすい」と利点を挙げる。「1年生は入学間もない時期だが、保育所や幼稚園で年長として運動会を経験しており、対応はできる」という。
 中学校では2023年度から「春」に合わせようという動きがある。もちろん、地域性や各学校の事情に合わせ、「秋」を選択する学校もある。本年度は9月に予定しているある中学校長は「来年度は1学期にと考えているが、じっくり検討した上で判断したい」と話した。
 白浜町では13小中学校のうち、5校が5月に開催する。上富田町とすさみ町は全校「秋」の予定。上富田中(上富田町岩田)は、来年度から「春」の開催を検討している。

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