阿知須の玉川地区で伝統芸能「闘鶏踊り」 山口

闘鶏踊りを奉納する保存会の会員ら(井関小で)
山口市阿知須の玉川地区(井関、野口、杖川)に江戸時代から伝わる伝統芸能「闘鶏踊り」が29日、井関小体育館で行われた。毎年この日に踊りを奉納する習慣があり、玉川闘鶏踊り保存会(松本浩次会長、70人)の会員が地区の五穀豊穣(ほうじょう)や家内安全を祈願した。 踊りの由来は定かではないが、牛馬の疫病を鎮めるために踊られたと伝わる。かつては「念仏踊り」「なもうせん踊り」とも言われていた。一時途絶えたが、現在は1996年に結成した保存会が伝承している。 踊り手は、鶏の剥製を付けた冠をかぶり、太鼓を胸に抱える先導(さきどう)と後導(あとどう)、百人一首の短冊を付けた青竹を持つ柳振り、うちわ使いの大人4人。踊り手は激しく身体を上下に揺さぶりながら闘鶏の様子を表現。その周りを地元の小学生19人が囲んで鉦(しょう)を打ち鳴らしながら歩いた。 毎年、厳島神社で行われるが、雨の影響で体育館に変更。会員らは今月から週3日の練習を積んできた。松本会長(69)は「今年も無事に終えることができて感無量。会員の高齢化が課題で、若手の育成にも力を入れていきたい」と話した。
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