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全国「復帰っ子」オンラインで交流 沖縄・奄美・トカラ・小笠原

奄美からも関係者9人が参加した「全国〝復帰っ子〟オンライン交流会」=29日、奄美市名瀬

 米国の施政権下に置かれていた沖縄県の日本復帰50周年(5月15日)を前に29日、同じく日本復帰を経験した地域をインターネットでつなぐ「全国〝復帰っ子〟オンライン交流会」が開かれた。沖縄と奄美群島(鹿児島県)、トカラ列島(同)、小笠原諸島(東京都)から復帰の歴史伝承に取り組む各島の島民や出身者、旧島民二世らが参加。それぞれの地域が歩んだ歴史や日本復帰後の経済、生活状況について情報交換し、互いに理解を深めた。

 沖縄が日本に復帰した1972年生まれ(通称・復帰っ子)の地元有志らでつくる「沖縄県復帰っ子連絡協議会」(前泊美紀代表)が主催した。同協議会は復帰35周年の2007年に結成。復帰前後の沖縄について学び、語り合うイベントなどを企画している。

 交流会には同協議会のほか、奄美、トカラ、小笠原の3地域から、日本復帰当時の経験者やその歴史伝承に取り組む有志団体などが参加。奄美会場は奄美市名瀬の鹿児島大学国際島嶼教育研究センター奄美分室に設けられ、「奄美群島の日本復帰運動を伝承する会」(西平功会長)の会員9人が参加した。

 沖縄会場からは冒頭、沖縄が日本から切り離されていた27年間を振り返る映像が紹介された。〝復帰っ子〟で同協議会員の仲間直樹さんは「観光立県として地位を確立した沖縄だが、輸入偏重の米軍統治下で製造業が発展しなかったという背景もある」と語った。

 奄美会場からは、奄美の〝復帰っ子〟で「伝承する会」副会長の安原てつ子さん(68)が、日本復帰を願い、団結して行動した群島民の想いを熱弁。「非暴力を貫いた復帰運動は奄美の誇り。先人に学び、後世に伝えることが復帰以前を知らない世代の役目だと思う」と述べた。

 このほか、1952年に復帰したトカラ列島について、出身者は「沖縄や奄美より早く復帰したが、生活基盤整備は遅れている。トカラの歴史や現状も知ってほしい」と主張。68年に復帰した小笠原諸島についても、各島民らは離島振興の難しさに言及した。

 主催した同協議会の前泊代表は「日本復帰を経験した点は共通するが、その背景事情には違いも感じた」と総括。「伝承する会」事務局長の花井恒三さん(74)は「来年は奄美の日本復帰70周年。引き続き交流を深めていきたい」と話した。

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