全国郷土紙連合

全国12新聞社加盟kyodoshi.com

北海道から沖縄県石垣島まで、南北に長い日本列島。今日もどこかでホットなニュースが生まれる。

北緯27度線で海上集会再現 沖縄復帰50年で与論町と沖縄・国頭村

与論町の代表船(手前右)と国頭村の代表船から万歳をする参加者ら=28日正午ごろ

 鹿児島県与論町と沖縄本島北部の国頭村は沖縄県の日本復帰50周年に合わせて28日、1960年代に当時の「国境」北緯27度線上で復帰運動の一環として行われていた海上集会を再現した。両町村から漁船など21隻に分乗した参加者134人が洋上で合流。祖国分断の歴史を振り返り、恒久平和への決意を新たにした。

 1952年4月28日発効のサンフランシスコ講和条約で日本は米国からの独立を果たしたが、奄美と沖縄は米国の統治下に置かれた。53年の奄美復帰後も沖縄は72年まで日本から切り離された状態が続いた。両町村は63年から69年まで毎年、同条約の発効日に合わせて海上集会を開いて沖縄の日本への早期復帰を訴えた。

 集会の再現は復帰40周年の2012年以来。今年は、沖縄復帰50周年記念事業与論町推進委員会(委員長・田畑克夫町商工会長)と、祖国復帰50周年記念事業国頭村実行委員会(委員長・知花靖村長)の共催で催した。

 与論側の一行64人は午前9時半ごろ、漁船など12隻に分乗して茶花漁港を出港した。同11時半ごろ、北緯27度線付近で国頭側の参加者を乗せた漁船9隻と合流。国頭村からの訪問団が乗った上りのフェリーも汽笛を鳴らして船団の周囲を回り、海上集会を盛り上げた。

 国頭の宮城明正副村長、与論の田畑委員長があいさつした後、「戦後から復帰までの歴史を正しく理解し、後世に伝えつなぐことを約束する」などと友好平和宣言書を朗読。参加者全員で「沖縄を返せ」を合唱し、恒久平和を願った。双方の代表船が向かい合い、参加者が万歳を繰り返して両町村の絆も確認した。

 前回(12年)の40周年事業で与論側の推進委員長を務めた麓才良さん(74)も集会に参加し「前回から10年かけて50周年も集会ができた意義は大きい。復帰当時の両町村の関係者の熱量を次の世代につないでいくのが私たちの務めだと強く感じた」と語った。

 28日は記念イベントとして、両町村の児童生徒らを相互派遣しての記念式典やかがり火集会、記念行進などもあった。

関連記事

紀伊民報社

異なる視点で「化学変化」 通信大手と地域企業

 和歌山県田辺市で通信大手NTTドコモの社員3人が、全く異なる分野の事業課題解決に挑む「越境学習」を始めた。農業から米穀販売、飲食業まで手がける「たがみ」(田辺市湊)と、地域ブランドの熊野米を活...

「農家のパスタ店」1周年 育てた野菜、特産も提供 池田の八木さん

 道東自動車道の池田インターチェンジを降りて国道274号を本別方面に向かうと、農家の住宅内に3月でオープン1周年を迎えた「道行パスタ店」(池田町信取74ノ1)がある。八木茂美代表(66)は「大勢の...

荘内日報社

みずみずしい湯田川孟宗集荷 27日直売所オープン 「表年」豊作見込む

 鶴岡の春の味覚「湯田川孟宗(もうそう)」の集荷が、25日に始まり、鶴岡市湯田川にあるJA鶴岡の集荷所に朝掘り採れたてのみずみずしい孟宗が次々と持ち込まれた。集荷作業の開始は平年並みだが、今年は豊作...

宇部日報社

商店街の魅力に触れる 新天町でウオーキングイベント【宇部】

 宇部市スポーツコミッション(長谷亮佑会長)主催の新天町アーケードウオーキングが24日、宇部新天町名店街で行われた。67人が参加し、往復800㍍を思い思いのペースで歩きながら商店街の魅力に触れ...

加盟新聞社

カテゴリー一覧

アーカイブ一覧

アクセスランキング

  • 週間アクセス
  • 月間アクセス

関連リンク