ヨットの醍醐味満喫 世界周航・結丸号で体験

川本真船長(中央)の指示を受けながらロープをたぐりタッキングをする団員ら=29日午後、石垣島沖
世界周航ヨット結丸号(川本真船長)の体験セーリングが29日午後、石垣港を発着点に行われ、参加した(一社)石垣海洋少年団(前田博代表理事)の団員10人が操舵方法や操作技術などを学び、ヨットの醍醐味を味わった。
結丸号は大阪港を出発し、18日に石垣港へ入港。5月10日に出港し世界周航の旅をスタートさせる。今回は出港前の準備期間を活用し、ヨット競技に取り組む同団員へ向けたセーリング体験を初めて実施した。
乗船を前に団員らは▽ロープを踏まず移動する▽四つん這いで歩く―など船上でのルールを確認。海上では川本船長から指導を受け、セイルアップ(帆あげ)やシートの調整、タッキング(方向転換)、ヘルム(操舵)などを行った。
団員らは普段と異なる規模のヨットに興奮。懸命にロープをたぐって帆を操作するなど、約1時間半のセーリングを楽しんだ。
参加した川島波瑠君(15)は「1人乗りのヨットは片手で操作できるが、結丸号は全身を使って引っ張らないといけないので大変だった。ロープの操作や巻き方も慎重にしないと危険につながることを知った」と収穫を得た様子。
仲山結夏さん(10)は「ヨットが風を切っている感覚が気持ち良かった」と話し、「操作で手も痛くなったけど本当に良い経験ができた。また乗りたい」と笑顔を見せた。
川本船長は「ヨットはやればやるほど知識や理解が深まり楽しさを感じる。風の力だけで進む心地よさと行きたいところへ行ける喜びを感じてほしい」と語り、「それぞれの目標を持って頑張って」と団員にエールを送った。
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