
酒の入ったケースを運び出す、宮島酒店の社員ら
中央アルプス観光(長野県駒ケ根市)は28日、中ア千畳敷(2612メートル)の雪の中で熟成させたオリジナル純米大吟醸酒「滲―Shin―」を掘り出し、同日販売を始めた。ホームページや電話での注文も受け付けている。
雪中特別熟成酒は2017年の中ア駒ケ岳ロープウェー開業50周年を記念して商品化し、6年目を迎える。今年も伊那市荒井の蔵元「宮島酒店」が同市横山で生産した酒米「美山錦」を使用し、純米大吟醸酒500本(500ミリリットル入り)を製造。1月26日にホテル千畳敷前の雪室に埋め、3カ月間貯蔵した。
この日は中央アルプス観光と宮島酒店の社員ら8人がシャベルで雪を取り除き、酒の入ったケースを手作業で運び出した。試飲した宮島酒店の宮島敏社長(60)は「柔らかい口当たりで香りも良く、期待通り。地域の魅力を感じてもらえるような商品になった」と笑みを見せた。杜氏の宮下拓也さん(45)も「香り、甘み、酸味が程よく飲みやすい。中アの大自然が感じられる」と満足そうに話した。
1本3000円(税込み)。ロープウエーのしらび平駅とホテル千畳敷の売店で販売するほか、中央アルプス観光のホームページで通信販売も行っている。同蔵元の純米酒「辿―SEN―」と詰め合わせた化粧箱セットは4500円(税込み)で、ホテル千畳敷のみで取り扱う。問い合わせは中央アルプス観光(電話0265・83・3107)まで。
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