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徳之島の自然の大切さ学ぶ 亀津小で環境教育 ロードキルなどの課題も

映像記録を用いて徳之島の自然の価値を伝える中澤さん(右)=26日、徳之島町の亀津小

 鹿児島県徳之島町が推進する環境教育の授業が26日、同町の亀津小学校(池田昌弘校長、児童369人)であった。4年生の児童68人が受講。環境省徳之島管理官事務所で自然保護官補佐(アクティブレンジャー)を務める中澤孝さん(42)を講師に招き、世界自然遺産の概要や徳之島に生息する希少動植物の特徴、今後の課題などについて学んだ。

 環境教育は自然環境とのつながりを意識できる人材の育成が目的で、町が2019年度から取り組んでいる。小学生が対象で、身の回りの森、川、海の自然環境や町の歴史について学ぶ。同日は今年度初の授業となった。

 中澤さんはアマミノクロウサギやトクノシマトゲネズミなどの記録映像を用いて、徳之島の自然の大切さや価値を説明。昆虫トラップによる違法採取や、希少動物の交通事故死(ロードキル)の発生など、今後保護のために取り組まなければならない課題についても伝えた。

 児童らは動物たちの生態を記録した貴重な映像に大喜び。約2時間の授業の中で熱心に質問をぶつけていた。第2回の授業は同町剥岳でのフィールドワークを予定しているという。

 受講した児童は「アマミノクロウサギがイヌやネコに襲われたり、車にひかれて死んでいることを初めて知った」と話し、「みんなでもっと自然を大切にしていこうと思った」と授業の感想を述べた。

 中澤さんは「世界自然遺産登録から1年がたとうとしているが、住民の意識の向上についてはまだまだこれから」と話しながらも「子どもたちの反応は上々。私たちの住む島の自然の大切さが子どもたちから大人たちへ伝わっていくよう、今後も地道に啓発活動を続けたい」と語った。

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